愛犬の『終活』で飼い主がやるべき4つのこと
近ごろ、多くのメディアで『終活』についての特集が組まれています。
終活とは、「人生の終わりを迎えるための準備活動」のこと。自分が亡くなった時、遺された家族に迷惑がかからないよう葬儀の内容や身の回りの品をどう処理するのか、生きている間に決めておくことをいいます。
最近では、家族同然の存在である愛犬が亡くなった時のために、『犬の終活』を行う飼い主さんも増えているのだとか。
そこで今回は、愛犬の終活でやるべきことをご紹介します。「愛犬が亡くなることなんて考えたくない」と思う方もいるかもしれませんが、ぜひ読んでみてくださいね。
1.犬を迎えたらできるだけ早く終活する
「犬の終活」というと、シニア犬の飼い主がするイメージを持つ方も多いかと思います。しかし実際は、犬を迎えたらできるだけ早く終活をするのがおすすめです。
これは犬に限ったことではありませんが、どれだけ元気にしている家族でも、事故や急病で突然亡くなることはあり得ます。ましてや犬は人間より寿命が短い動物。
元気なうちにしてあげたいことや、もしもの時にどんなお別れの仕方がしたいのかは、少しずつで良いので考え始めておくと良いでしょう。
2.家族で話し合いをしておく
愛犬の終活については自分ひとりで考えるのではなく、家族全員で話し合いをしておきましょう。
同じように愛犬のことを想っている家族同士でも、犬の治療方針や看取りの場所、供養のやり方などについて意見が衝突することがあります。
愛犬が亡くなった時に家族同士が考え方の違いで喧嘩してしまうのは、とても悲しいことです。家族みんなが納得して愛犬とお別れできるようにしておきましょう。
3.思い出をたくさん作っておく
愛犬とはできるだけ多くの思い出を作っておきましょう。
愛犬はいるのが当たり前な存在になっているかもしれませんが、一緒に過ごせる時間はとても貴重なものです。愛犬と一緒にやりたいことがある方は、できるだけ早く実行に移してください。
愛犬が亡くなった時に「あれもこれも、もっと色んなことをしてあげたかったのに」と後悔するよりも、「たくさんの思い出を作ってあげられた。愛犬は幸せだったに違いない」と思えるほうが良いですよね。
「いつかこの子も死んでしまうんだ」とマイナスに考えるのではなく、「今この子と過ごせる時間を大切にしよう」と色んなことを愛犬と一緒に取り組んでくださいね。
4.治療や供養にかかる資金を準備しておく
犬には人間のように公的な保険がないので、医療費は全て実費で高額になりがちです。また、愛犬が亡くなると火葬や葬儀の費用がかかります。
愛犬が病気になった時や亡くなった時にお金の心配をしなくて良いように、どれくらいの費用がかかるのか調べ、早いうちからペット保険や貯金で対策しておきましょう。
後悔しない愛犬の看取り方
もし愛犬に最期の時が訪れたら、たくさん撫でて感謝や愛を伝えてあげてください。飼い主さんに触れてもらうことで、愛犬も安心するはずです。
愛犬が天国へ旅立ったら、体を綺麗に整えてベッドやカゴに安置し、しばらく一緒に過ごしてあげましょう。慌てて火葬してしまう方もいますが、すぐに保冷剤で冷やしてあげることで、夏は1日、それ以外の季節は3日までなら安置できます。
火葬までの間に家族で一緒に過ごす時間を持ち、お別れをしっかりしてあげることで、遺された家族の悲しみもほんの少しかもしれませんが和らぐはずです。
まとめ
大切な家族である愛犬とは、いつまでも一緒にいたいもの。しかし、命ある限り、いつか必ずお別れのときが訪れます。
犬の寿命はだいたい12歳~15歳くらいなので、愛犬は飼い主よりも先に天国に行ってしまうことがほとんどです。
愛犬の最期についてはあまり考えたくないものですが、いざという時に後悔しないためにも、愛犬の終活はできる範囲から取り組んでいきましょう。