愛犬の体臭の原因となる要因
愛犬の体臭って気になりますよね。シャンプーをした日はいい香りが続きますが、翌日には(昨日シャンプーしたのにもう犬臭いかも…)と感じることがあるのではないでしょうか。
人の皮膚と比べて、犬の皮膚は非常にデリケートです。人と犬の皮膚は構造も異なりますし、特徴も全く違います。
愛犬の体臭が気になるからといって、人と同じように頻繁にシャンプーをすると、逆に体臭がきつくなってしまうことがあります。人と同じようにケアしようとすると、皮膚病を発症してしまうことだってあります。
愛犬の体臭が気になる時は、そのニオイの原因は何なのか、要因となっているものは何なのか、よく考えて適切なケアをすることで緩和されるでしょう。
1.皮膚の表面にフケが溜まっている
愛犬の体臭の原因となる要因として、皮膚の表面にフケが溜まっているのではないか、ということが考えられます。
犬も人と同じように、ターンオーバーという仕組みがあります。新陳代謝のことを言うのですが、簡単に言うならば、皮膚が新しく生まれ変わることです。
新しい細胞が生まれることで、古い細胞が皮膚から剥がれ落ちます。その剥がれ落ちたものをフケと呼びます。正常で健康なフケは、目には見えないことが多く、ほとんど目立ちません。そのため、気づかれにくい存在です。放っておくと皮膚の表面に蓄積し、さらに古くなって酸化し、愛犬の体臭の原因となることがあります。
愛犬の体臭の原因となる要因がフケなのであれば、毎日すべきケアはブラッシングです。皮膚の表面のフケや汚れ、被毛に付着したゴミやホコリなどを取り除くためのケアをしてあげるとよいと思います。
2.アポクリン汗腺から出る汗
犬の体の大部分にあるアポクリン汗腺から出る汗が体臭の原因となる要因なのではないか、ということが考えられます。
汗腺には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺があります。アポクリン汗腺は犬の体の大部分にあり、エクリン汗腺は肉球のみにあります。エクリン汗腺から出る汗はサラサラとしていますが、アポクリン汗腺から出る汗には粘性があり、犬の体臭やフェロモンに深く関わりがあります。
アポクリン汗腺は、被毛のある部分にあるのですが、犬の背中に多く存在する傾向にあるとされています。愛犬の体のあちこちを嗅いでみると、一番背中が臭う、なんてことがあると思います。
犬は自分で手足を舐めてお手入れすることがありますが、背中を自分でグルーミングすることはできません。そのため、体臭がきつくなりやすいです。
あまりにも体臭がきつい時はシャンプーをするべきですが、毎日すべきケアは、やはりブラッシングです。体に付着したゴミ・ホコリ・フケなどをしっかり取り除くことで、体臭がきつくなりにくいです。
また、毎日ボディータオルで拭いてあげるのも体臭の軽減に役立ちます。犬の皮膚は非常にデリケートですので、優しく拭いてあげてください。
3.おしっこやうんちの付着
皮膚や被毛におしっこやうんちが付着することが体臭の原因となる要因なのではないか、ということが考えられます。
とくに長毛種であると、付着した排泄物を拭き取ることが難しい場合が多く、こまめに洗っているという飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家のポメラニアンも長毛なので、排泄物が付着しやすい部分だけ少し被毛を短くカットして対策しています。
おしっこやうんちの付着が愛犬の体臭の原因となる要因なのであれば、毎日すべきケアは、ブラッシングと拭き取りです。
排泄の直後に拭き取ってあげることで体臭は軽減されます。うんちが乾いてくっついている時は、ブラッシングだけでも取り除ける場合があります。
まとめ
愛犬の体臭の原因となる要因を3つ解説しました。
- 皮膚の表面にフケが溜まっている
- アポクリン汗腺から出る汗
- おしっこやうんちの付着
体臭の原因となる要因は主にこれら3つが考えられますが、雨の日のお散歩の後でさらに体臭がきつく感じられることがありますよね。濡れてしまったからでしょう。
レインコートを着るなど事前の対策をし、濡れてしまった部分はドライヤーで十分に乾かしてあげることで、シャンプーをしなくても体臭は軽減されるはずです。
体臭予防としては、やはり毎日のブラッシングが欠かせないでしょう。