愛犬に対しての『無意識なNG行動』
喜んだり悲しんだり、時には怒ったり…と、犬はとても表情豊かな動物ですよね。愛犬といつも一緒にいる飼い主さんなら、愛犬の仕草や表情から気持ちを汲み取ることもできると思います。
しかし、飼い主さんの無意識なNG行動により愛犬がストレスになっている…ということもあるかもしれません。ぜひ確認してみてください。
1.必要以上に構う
愛犬に愛情を注ぐことはもちろん大切です。犬はスキンシップを好む動物なので喜ぶでしょう。しかし、必要以上に構いすぎると愛犬にとっては少々ストレスを感じるかもしれません。
ゆっくり寝ているときに話しかけられると嫌ですよね?犬も同じです。心身ともにリラックスしづらくなってしまいます。
また、構い過ぎた結果、飼い主さんと離れることを極度に恐れる「分離不安症」を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
2.名前を呼んで叱る
愛犬がいたずらなどしたときに、「○○ちゃん!ダメ!」と、名前を呼んで叱る飼い主さんもいると思いますが、実はNG行為です。叱られるたびに名前を呼ばれると、「自分の名前=叱られる」と勘違いしてしまうからです。
愛犬を叱るときは、「コラ!」「ダメ!」など、短い言葉&名前を呼ばないように統一しましょう。
3.目を凝視する
愛犬との信頼関係が築かれていても、犬は目をじっと見られることを本能的に嫌います。凝視されることにより過度に緊張してしまうのです。
何か気にかかることがあるとき、飼い主さんは心配な気持ちから愛犬を見つめてしまうと思います。そんな時は自然な笑顔を意識し、愛犬の顔の斜め上あたりを見てあげると、愛犬も必要以上に緊張せずに済むでしょう。
4.留守番前後に過度に構う
(留守番させるのがかわいそう…)という気持ちから、外出前に必要以上に触ったり遊んだりしていないでしょうか。
すると犬は、「(スキンシップされたら)この後出かけるんだ」と学習し、スキンシップそのものすらストレスになってしまうことも。
帰宅後の愛犬の盛大なお出迎えに、飼い主さんが応えることもあまり良いとは言えません。「やっぱりひとりは寂しい」と再認識し、留守番がより苦手になってしまいます。
留守番前はいつもと変わらず普段通りに過ごすことを心がけます。帰宅後も可愛がりたい気持ちをグッとこらえて、愛犬が落ち着いてから話しかけるようにしましょう。
5.スマホを見ながらスキンシップをする
いつも一緒にいるから愛犬は満足している、と思い込んでいませんか? 視線はテレビ、片手はスマホ…このような状況では愛犬は寂しさを感じてしまいます。
その結果、一緒にいるのにスキンシップがないと、飼い主さんの気を引くためにわざといたずらをする犬もいます。
犬は人間の行動をよく観察しています。愛犬とコミュニケーションをとるときは、時折アイコンタクトをとりながら一緒の時間を楽しみましょう。
飼い主さんがするべき改善策
愛犬と一緒に過ごす時間が長くなるほど、NG行動も習慣化してしまいがちです。飼い主さんに実践してほしい改善策をご紹介しますので、愛犬のためにも一度見直してみましょう。
丁度良い距離感で接する
愛犬の性格にもよりますが、過度に構い過ぎてもスキンシップ不足でも犬はストレスに感じます。
寝ているときはそっとしておくのが良いですし、退屈そうな素振りを見せたら遊んであげるなど、愛犬の仕草や表情から気持ちをくみ取れるよう意識しましょう。いつも一緒にいる飼い主さんなら理解できると思います。
一貫性のある接し方をする
トイレトレーニングなどのしつけのときはもちろん、普段から一貫性のある行動をとるように心がけましょう。
家族によって呼び方が違う、叱られることが異なる、というような状態では、犬は誰が正しいのか判断できずに混乱してしまいます。家族全員で愛犬への接し方を統一して、誰と接してもぶれない共通の接し方をすると犬も安心します。
犬の習性を理解する
「目を見つめられると緊張する」「突然大きな声を出すと恐怖を感じる」など、犬という生き物の習性や本能を理解することは、愛犬と暮らすうえでとても大切です。
もちろん個体差や性格による違いはあります。いつも一緒にいる飼い主さんが、愛犬の仕草や表情を見て判断しましょう。
まとめ
大好きな愛犬と信頼関係を築くためには、適切な関わり方をし、愛犬の気持ちを汲み取ることがとても重要です。
犬は言葉が話せない分、ストレスを溜めてしまいがちです。愛犬のボディランゲージから「今どういう気持ちかな?」「嫌がってないかな?」と観察し、少しでもストレスを感じていると思ったらすぐにその行為はやめましょう。
ひとつでもNG行動に思い当たることがあれば、意識的に改善しお互いが楽しく快適に暮らせるようにしましょうね。