愛犬へのフードが合っていないときのサイン
犬にとってごはんを食べることは、人間同様健康維持のためにもとても大切です。しかし、自分で好きなものを食べるわけにはいかないのが人間と異なります。与えられたフードを食べるしかないのに、そのフードが合っていなければ問題です。
そこで今回は、愛犬へのフードが合っていないときのサインについて学んでおきましょう。
1.未消化のまま吐き出してしまう
食後すぐ、未消化のまま吐き出してしまうのは、愛犬へのフードが合っていないときのサインです。
犬の唾液には消化酵素が含まれていません。食べたものは、胃の中に入った時から消化が始まります。そのため、よく噛んで食べていても、胃の中で上手く消化されないことがあります。
例えば、一度に食べる量が多いこと、早食いをしたこと、体質に合わないフードを食べていることなどが、消化不良の原因になることがあります。
未消化のまま吐き出してしまうことが頻繁に起きる場合には、一度に食べる量を減らし、食事の回数を増やす対応をしてみてください。早食いをする癖がある場合には、早食い防止用の食器を利用するなど対応してみてください。
それでも未消化のまま吐き出してしまうことがあれば、やはり愛犬へのフードが合っていないのではないか、と考えてみるとよいと思います。
2.軟便や下痢をしてしまう
フードを切り替えた時、軟便や下痢をしてしまうのは、愛犬へのフードが合っていないときのサインです。
以前に食べていたフードに新しいフードを混ぜ、少しずつ慣れるようにしていると思いますが、全てのフードが切り替わった時、軟便や下痢をしてしまうことがよくあります。
上手く消化することができていないこと、原材料に含まれるものにアレルギー反応を起こしていることなどが原因として考えられます。
一時的な軟便や下痢なのであればしばらく様子を見てもよいと思いますが、1日に何度もトイレに行ったり、何日も軟便や下痢が続いたり、便に粘液や血液が混じるような場合には、すぐに病院で診てもらいましょう。
また、急に以前のフードに戻す時にも軟便や下痢は起こりやすいため注意しましょう。
3.皮膚トラブルが起きてしまう
フードを切り替えた後、皮膚トラブルが起きてしまうのは、愛犬へのフードが合っていないときのサインです。
皮膚に赤みが出る、皮膚に発疹が出る、異常に痒がる、大量のフケが出るなど、皮膚に炎症が起こることがよくあります。目や口の周りに赤みや脱毛が見られることもありますし、手足の指の間を異常に痒がってカミカミすることもあります。比較的、皮膚がやわらかい部分に炎症が起こりやすいです。
フードを切り替えた時に皮膚トラブルが起きてしまった時は、すぐに病院で診てもらいましょう。
パッケージに表示されている原材料などをスマートフォンで写真に撮って持参することで、診察を受ける際、皮膚トラブルの原因を探る参考になることがあります。
4.食べづらそうにしている
口からこぼれることがあったり、食べる時間が長くなったりなど、食べづらそうにしているのは、愛犬へのフードが合っていないときのサインです。
- 粒が大きくて噛みづらい
- 粒が硬くて食べづらい
このようなことが原因になりやすいです。一生懸命に噛んで食べようとする犬もいますが、粒が大きすぎたり硬すぎたりして、食べなくなってしまう犬もいます。
フードの粒の大きさや硬さは様々で、犬の好みもあると思います。
小型犬だから小さい粒がいい、大型犬だから硬い粒がいい、というわけではなく、愛犬の好みによって選んであげると美味しく食べることができるのではないでしょうか。
食べづらそうにしていても、捨てるのはもったいないですよね。お湯でやわらかくしてから与える、粒を砕いて小さくしてから与えるなど対応してみてください。
まとめ
愛犬へのフードが合っていないときのサインを4つ解説しました。
- 未消化のまま吐き出してしまう
- 軟便や下痢をしてしまう
- 皮膚トラブルが起きてしまう
- 食べづらそうにしている
愛犬に合っていないかも…と感じた時は、添加物が使用されていないこと、主原料が動物性タンパク質であることなども視野に入れて選んでみてください。
また、血液検査などの健康診断を受け、愛犬の健康状態を把握し、獣医師にもフード選びのお手伝いをしていただけるよう、相談してみてくださいね。