居ついた工事現場を追い出される前に保護！
通報・発見
ホテルの建設現場に居ついた汚れた犬を、建設にたずさわっている男性が半年もの間、お世話していました。それでも犬は男性に懐かず、警戒したままです。
工事が完了すれば、汚れた犬はホテルの開業前に間違いなく追い払われる運命です。男性はインターネットで探し当てた保護団体Hope for Pawsに助けを求めました。
現場に到着すると、さっそく犬を発見。かなり汚れています。食べ物につられて近づいてきました。
素手から直接、食べ物を受け取りましたね。幸先よし。
案外このまま、すんなり保護できるのでは？
「あごを撫でてみて。」と団体のリーダーが撮影しながら呼びかけますが、犬は離れてしまいました。そう簡単には終わりませんでしたね。
ゆっくりと、ゆっくりと、驚かさないように近づきます。
ジェントル・スネアと呼ぶ、ナイロン製の輪っかを首にひっかけようとしますが、犬は、やはりさっとよけて逃げてしまいました。近くには高速道路も走っていて、危険です。
隠れていた植え込みから外へ飛び出そうとしたところを、職員がすかさず網で確保！
一瞬の的確な判断、やりましたね。
網にとらわれて暴れ、うなり、悲鳴を上げる犬を静めて、注意深くケージに移し終わると、職員もホッとして笑い声があがります。
ケージごと車に乗せる頃にはすっかり落ち着いて、素手で触れることができるまでに。
もちろん慣れた職員の判断ですので、保護直後の興奮した犬には注意が必要なのは言うまでもありませんね。
ケア
足を引きずっているので、病院で診察してもらいます。
その前に体を洗いましょうね。
興奮状態を過ぎた犬は、今度は不安で押し潰されそうで殻に閉じこもってしまいました。焦らずにゆっくりと、閉じた心を溶かします。
汚れ切った体毛をざっくりと切った後のシャワー。
危害を加えられないとわかったのか、犬はおとなしく受け入れています。
検査の結果、肋骨が２本折れていることが判明しました。
幸い手術の必要はなさそうです。
それから
動画の９分４秒あたり、必見です！一時預かり施設に入った「ポリー」が、仲間と一緒におやつをもらおうと、後足で立ち上がって、ピョンピョン！
見違えるようにきれいになっているのに加えて、表情の変化がすごいですね。恐れと不安に変わって、喜びにあふれています。
保護団体の地道な活動は、このためと言えるのかもしれません。きっときっと、間もなく里親さんと出会えるでしょう。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル：Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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