犬が絶対に食べてはいけない『果物の種』5選 危険な理由と食べてしまった時にすべき対応とは

犬が絶対に食べてはいけない『果物の種』5選 危険な理由と食べてしまった時にすべき対応とは

果物の中には犬も家族と一緒に楽しめる食材が多くあります。しかし、果物に含まれている種には要注意!中には犬にとって有毒な成分を持っている種もあるので気をつけなければいけません。今回は、犬が絶対に食べてはいけない『果物の種』を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が絶対に食べてはいけない『果物の種』5選

カップに入ったさくらんぼ

旬の果物は愛犬と一緒に楽しみたいと思う飼い主さんは多いでしょう。しかし果物を与える際は、愛犬にとって有毒な成分が含まれていないか確認し、種を取り除いた状態で与えなければいけません。

ここでは、犬が絶対に食べてはいけない『果物の種』と危険な理由について解説します。果物を与える場合は、必ず種を取り除いてあげてください。

1.すももの種

犬にすももは絶対に食べさせてはいけません。理由はアミダグリンという成分によってシアン化水素が発生し、犬が急性中毒を引き起こす恐れがあるからです。

もちろん、すももの種も同様に与えてはいけません。特にすももの種は前述した有毒成分が含まれているだけでなく、喉に詰まらせてしまう危険性が伴います。

2.梅の種

梅

犬に青梅を食べさせることは厳禁ですが、梅干しであれば食べさせても成分的に問題ありません。ただし、酸っぱい味に犬が苦手意識を感じることが大半なので、犬自身も積極的に食べたがる子は少ないでしょう。

また、梅の種は犬の体に対して大きいため、喉に詰まらせてしまったり腸閉塞を引き起こす危険性があります。腸閉塞は短時間で命を落としてしまうケースもあるため、非常に危険です。絶対に与えないように注意しましょう。

3.さくらんぼの種

犬にさくらんぼ自体は有毒な成分が含まれていません。しかし、さくらんぼの種はアミグダリンという成分が含まれており、犬の体内で消化する際にシアン化水素が発生し、中毒症状を引き起こす恐れがあります。

嘔吐や下痢、痙攣、呼吸困難などを引き起こす事例が多く、最悪の場合には意識を失ってしまうなど、非常に重篤な事態に陥る危険性もあります。

4.桃の種

桃を舐める犬

桃自体は犬にとって甘くて美味しく、そして安全に食べられる果物です。食べ過ぎてしまうと肥満になってしまうため、適量を守って与えてあげてください。

しかし桃の種はさくらんぼの種と同様、アミグダリンが発生させるシアン化水素による中毒症状を引き起こす危険性があります。窒息の危険性もあるので、必ず種を取り除いて桃をあげてください。

5.ビワの種

ビワも適量であれば犬が美味しく楽しめる果物として知られています。ただし、種はここまでご紹介してきた果物と同様にアミグダリンが含まれているため、体内で中毒症状を引き起こす危険性があります。

ビワの場合、一般家庭で育てられている木から実が落ち、道路などに転がっていることもあります。散歩中に拾い食いなどをしてしまうと大変危険なので、ビワの木周辺では拾い食いしないよう注意することも重要です。

愛犬が果物の種を食べてしまった…すぐに取るべき対応は?

触診中の犬

愛犬が果物の種を食べてしまった場合、中毒症状や腸閉塞、窒息などの危険性が伴うため、早急に動物病院に連れて行き適切な処置を受けなければいけません。

独断で無理に水を飲ませたり吐き出させようと背中を叩いたりすると、余計に症状が悪化してしまう危険性があります。

まずはかかりつけの動物病院に電話で連絡し、状況を伝えた上で適切な処置を受けられるか確認しましょう。場合によっては別の病院を勧められることもあるので、獣医師の指示に従って行動してください。

まとめ

口を舐める犬

いかがでしたか。果物自体に問題がなくても果物の種を摂取してしまうことで、窒息や腸閉塞、食中毒症状を引き起こしてしまう事例が多数報告されています。果物を与える際は、必ず種を取り除いてから渡してあげましょう。

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