1.逃げる、隠れる
犬の散歩に行こうとして準備を始めたり、「散歩に行こう!」と声をかけたりしたときに、逃げてしまったりどこかに隠れてつかまらないようしたりするときは、散歩を嫌がっている可能性があります。
これはとてもわかりやすい行動だと思いますが、首輪やリードをつけられたり、抱っこをされたりすることから逃れようとしているのでしょう。
ただし、散歩前に犬がこのような行動を取って、飼い主さんが追いかけてつかまえる…というパターンが定着している場合は、犬が遊びのつもりでやっていることも考えられます。飼い主さんにつかまらないように逃げることで、追いかけっこのように楽しんでしまっているのでしょう。
散歩前に逃げたり隠れたりするときは、あえて追いかけ回してつかまえることはせず、犬が落ち着いて散歩に行く態度を見せたら出かけるようにしてください。
2.家から出たがらない
散歩に行く準備が完了したにも関わらず、玄関から出ようとしない場合も散歩を拒否していることが考えられます。
玄関まで来たところで、散歩に行くことに気がついてあわてて拒否反応を見せているのでしょう。
前の散歩で怖い思いをしたことを思いだしたり、玄関まで歩いたときに足が痛くなったりと、犬が家から出たがらない理由には様々なことが考えられます。
しかし、外に出ようとせず部屋の中に帰ろうとしているときは、散歩を嫌がっていることだと思います。
3.外に出てもすぐに帰りたがる
犬が散歩を嫌がっているとき、玄関から出た途端にすぐに振り返って家に帰ろうとすることもあります。
家を出るまでは散歩に不安を感じていなくても、外に出て景色を見たりにおいを嗅いだりしたことで、散歩に対するトラウマを思い出してしまうこともあるのです。
嫌がって家に帰ろうとしたときは、犬が落ち着くまでしばらくその場で待ってあげてください。無理に引っ張って連れて行ったり、すぐに帰ったりせずに、犬が散歩に行こうという気持ちになるまで少し時間を置いて待ってみましょう。
どうしても帰りたがる場合は、一旦戻って時間を置いてから、再チャレンジしてみてください。
また、以前に散歩で嫌な思いをしたことがわかっている場合は、散歩に対して「いいイメージ」が持てるように、外に出てからおやつをあげたりおもちゃで遊んであげたりするのも効果的です。
犬が散歩を嫌がる理由を知ることが大切
散歩を嫌がるサインを見せている犬を、強引に散歩に連れ出すのはNGです。特に、普段は散歩が好きで喜んで出かける犬が、突然嫌がるようになった場合は必ず「嫌がる理由」があります。
それを無視して散歩に連れ出してしまうと、犬の心身を傷つけてしまう可能性があるので十分気をつけましょう。
犬が散歩を嫌がるときにまず大切なことは、なぜ嫌がっているか理由を理解することです。体調が悪いから歩きたくないのか、前回の散歩で怖い思いをしたから外に出たくないのか…、理由は様々なものが考えられます。
全身をチェックして怪我をしたり痛みを感じたりしているところはないか確認したり、前回の散歩の様子を思い出したりして犬が散歩を嫌がっている原因や心理を探ってみてください。
まとめ
犬にとって散歩は運動ができて、精神的な刺激を得られる楽しい時間だと思います。飼い主さんと出かける散歩を楽しみにしている犬は多いはずですが、体調やトラウマなど何らかの原因で散歩を嫌がることもあるでしょう。
嫌がっていることに気が付かずに無理やり散歩に連れ出してしまうと、体調が悪化してしまったり余計に散歩が嫌いになってしまったりするおそれがあるので注意しましょう。また、自分の気持ちをわかってくれない飼い主さんに対して、不信感を抱くようになることもあるかもしれません。
愛犬が見せる様々なサインを見逃さないようにして、気持ちを理解しながら適切な対応ができるようにしましょう。