1.共有部分で犬を自由にしない
ペット可マンションであっても、そこに住んでいるすべての人が犬を好きなわけではありません。なかには、犬を怖いと感じる人もいるかもしれませんし、アレルギーを持っている人もいるかもしれません。
そのため、愛犬を家の中では自由に過ごさせていても、エレベーターや廊下など共有部分では、周囲に十分配慮して行動することが大切です。
マンションの共有部分では、愛犬は抱っこやドッグカートで移動したりリードを短めに持ったりして、飼い主さんから離れさせないようにしましょう。
2.ベランダでブラッシングをしない
賃貸、分譲に関わらず、基本的にマンションのベランダは「共有部分」に定められていると思います。とはいえ、実際には住んでいる人が自由に使える場所なので、愛犬をベランダに出すこともあるのではないでしょうか。
しかし、ベランダは他の住民の部屋ともつながっていたり、上下で影響が出たりしやすいので、使い方には配慮が必要です。特に、犬のブラッシングをベランダでおこなうのはNG行為と考えておいた方がいいでしょう。
抜け毛が風で飛んで他の部屋のベランダに入ってしまったり、その部屋の洗濯物についてしまったりすることで周囲の人に迷惑をかけたり、不快な思いにさせてトラブルに発展する恐れがあります。愛犬のブラッシングは、それらを踏まえて必ず家の中でおこなうようにしましょう。
また、愛犬が使っているベッドや毛布などをベランダに干すときも、先に抜け毛を粘着テープなどで処理することをおすすめします。
3.留守番中の様子を確認する
マンションのように集合住宅に住んでいる場合、必要以上に騒いで近所に迷惑をかけるのもNG行為にあたります。それは、犬を飼っていても飼っていなくても同じことですが、犬がいる場合は特に注意して過ごした方がいいでしょう。
犬は「静かに過ごそう」と考えて、人間と同じように気をつけることができません。だからこそ、吠えたり走り回ったりして騒音を出してしまう可能性があります。
騒音トラブルが起こらないようにするためには、飼い主さんが愛犬のしつけや室内の防音対策をしっかりとおこなう必要があります。
また、部屋で一緒に過ごしているときは気をつけていても、留守番中は愛犬がどのように過ごしているか知らないという人もいると思います。普段はあまり吠えない犬も、飼い主さんがいなくなると、寂しさから鳴き続けたり遠吠えをしたりする犬もいます。
愛犬を留守番させるときは、時々部屋の外から吠えていないかを確認したり、部屋の様子がわかるペットカメラを利用したりするといいでしょう。
4.マンションの規約を必ず守る
当然のことですが、住んでいるマンションの規約をしっかりと確認することも大切です。「ペット可」といっても飼育可能な動物の種類、サイズ、頭数などはマンションによって異なります。
また、ロビーやベランダなど、共有部分の使い方や使用出来るエレベーターが決められていることもあります。そのような規約の詳細をきちんと把握できていないと、他の住民とトラブルになる可能性もあるのでじゅうぶんに注意してください。
まとめ
日本ではペット可マンションが増えて、犬と一緒に生活しやすくなっていると思います。それは犬好きにとってはとてもうれしいことですが、トラブルも増加していることを忘れてはいけません。
飼い主さんにとっては何でもないことも、犬を飼っていない人や犬が苦手な人にとっては迷惑や不快なことである可能性もあります。
マンションの規約を守ることはもちろん、気づかいや配慮で周囲とのトラブルを防ぎましょう。