夏の犬のお留守番…絶対やってはいけないNG行為5選
夏場は室内もしっかり熱中症対策を講じなければ、軽い熱中症を引き起こすほど暑いです。体温調節が苦手な犬たちはなおさら熱中症のリスクが高まるので、徹底した対策を取らなければいけません。
ここでは夏に愛犬をお留守番させる際、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為を紹介するので、以下のようなお留守番環境は避けてください。
1.「電気代がもったいない」とエアコンをつけない
今年も電気代が高騰したことを受け、どうにか節電できないかと工夫しているご家庭が多いと思います。しかし出かけている間、愛犬が過ごしている部屋のエアコンを切ってしまう行為は絶対にやめてください。
エアコンの冷房機能をつけずにお留守番させてしまうと、室温はすぐに35℃前後に到達してしまいます。犬にとってこの暑さは致命的ですし、最悪の場合には死に至る危険性も高いです。
電気代がもったいないと感じても、必ずエアコンの冷房機能はつけっぱなしにして出かけましょう。断熱仕様のカーテンを閉じておくだけでも節電効果が見込めますよ。
2.エアコンの人感センサーをONにして出かける
エアコンに人感センサー機能が搭載されている場合は、愛犬だけの留守番時に人感センサーが作動しないよう設定を変更しておきましょう。
人が過ごしている時間帯ならば便利な機能ですが、住人がいなくなり犬だけになった途端、人感センサーが反応しなくなる恐れがあります。
人感センサーが反応せず、エアコンが機能しなくなった場合、エアコンを切った状態で外出している状況と変わりありません。
人感センサーにより、冷風が部屋に送り込まれなければ非常に危険な状況に陥ってしまうので、必ず人感センサーはOFFに設定しておきましょう。
3.寝床を窓際に用意する
冬場は寝床を窓の近くに設置していても問題ありませんが、夏場に窓の近くに用意してしまうと、窓を通して外気の影響を受けてしまったり、日差しの強い直射日光に当たったりして熱中症のリスクが高まります。
犬は肌で「暑い」と感じるまでにタイムラグがあると言われているので、気がついた時には軽い熱中症になっている可能性が考えられます。寝床は窓辺から離して、直射日光の当たらない涼しい場所に設置してあげましょう。
4.寝床にエアコンや扇風機の風を直接当てる
寝床にエアコンや扇風機の風を直接当ててあげることで、体感温度を下げてあげようと考える飼い主さんは多いでしょう。しかし、直接体に風が当たっている状況はあまり好ましくありません。
なぜならば、冷たい風を受け続けることで体が「寒い」と勘違いしてしまい、熱を体内に閉じ込めようとする作用が働いてしまうからです。すると、実際は室温や外気温が高いため、熱中症のリスクが高まってしまいます。
エアコンや扇風機の風を直接当てることは基本的に避け、エアコンは下向き方向にスウィング機能を使うなどして、直接当たらないようにしながら体感温度を下げる対策を講じましょう。
5.犬用冷却アイテムを何も用意しない
「エアコンをつけているから冷却アイテムは必要ない」と思っていませんか。近年、異常気象によりお出かけ中に天候が急変し、落雷や大雨の影響で停電するリスクが高まっています。
もしも愛犬のお留守番中に停電してしまった場合、エアコンや扇風機が停止してしまうので、一気に室温が上がってしまう恐れがあるのです。
そのような緊急事態に備えて、クールマットや多めの水、保冷剤などさまざまな犬用冷却アイテムを用意しておきましょう。また、お住まいの地域が停電になってしまった場合は早急に帰宅し、熱中症にならないよう心がけてください。
夏場に犬をお留守番させる際の正しい環境づくりのポイント
夏場に愛犬をお留守番させる際は、熱中症や脱水症状にならないよう正しい環境づくりを意識することが大切です。以下のポイントを押さえて、愛犬が安全にお留守番できるよう配慮してあげましょう。
- エアコンは26〜27℃設定でつけっぱなしにしておく
- エアコンの人感センサーはOFFにする
- 寝床や休憩場所は窓から離して涼しい場所に設置する
- 水はいつもより多めに用意する
- クールマットや保冷剤などの冷却アイテムを用意する
- 少しだけ風の通り道を作るために窓や隙間を開けておく
また、上記のポイント以外にも、外出先から愛犬の様子を確認できる『ペットカメラ』を設置するという対策を講じる飼い主さんも増えています。
外出先から「愛犬がぐったりしている」「室温が高くなっている」と気付いたら、なるべく早く帰宅し涼しい環境を整えてあげられるなど、メリットも多いのでご検討ください。
まとめ
いかがでしたか。日本の夏は私たちも耐え難いほどの酷暑が連日続きます。犬たちにとってはお留守番も命懸けとなりかねないので、熱中症のリスクを理解した上で、安全にお留守番できるよう正しい熱中症対策を講じましょう。