犬に絶対してはいけない『熱中症対策』4選
皆さんは夏場にどのような熱中症対策を取っていますか。私たちはもちろん、私たち以上に暑さに弱い愛犬たちへの熱中症対策も忘れてはいけません。
しかし、誤った熱中症対策はかえって逆効果となる恐れもあるので注意が必要です。ここでは、犬に絶対してはいけない『熱中症対策』を紹介します。
1.冷やした水を飲ませる
夏場は暑いからとキンキンに冷やした水を飲ませていませんか。スーッと爽快感を感じられる冷水ですが、あまりに冷たい水を犬に飲ませてしまうと、胃腸を刺激して下痢や嘔吐などの症状を引き起こしたり、かえって熱中症になるリスクを高めてしまいます。
体は急激に体温が下がったと感じると、体温を保つために体に熱を溜め込む働きが作用します。すると上手く熱を逃すことができず、熱中症のリスクを高めてしまう恐れがあるのです。
2.無理やり大量の水を飲ませようとする
夏は水分補給が大切なので、こまめに水を飲ませることは重要です。しかし飲みたくない愛犬に、無理に大量の水を飲ませようとする行為は控えてください。
無理に水を飲ませ過ぎると、水の飲み過ぎによって頻尿になってしまう恐れがあります。何回もおしっこをしていると体内から水分が排出され過ぎてしまい、脱水症状や熱中症のリスクが高まってしまうのです。
3.氷水のように冷たすぎる水を全身にかける
夏に水浴びは熱中症対策としても、夏ならではの遊びとしても最適です!しかし、氷水のように冷たすぎる水を全身にかけてしまうと、急激に体温が下がってしまうので注意しましょう。
先にお話ししたように、急激に体温が下がると体は熱を溜め込もうと作用します。そのため、熱を逃すことができず、熱中症のリスクが高まってしまう恐れがあります。
4.毛を肌が見えるほど短くカットする
サマーカットと呼ばれるカットをトリミングサロンで施してもらうことで、体温を逃しやすくするという熱中症対策は有効です。
しかし肌が見えるほど毛を短くカットしてしまうと、日差しが直接肌に当たってしまい日焼けや熱中症のリスクが高まります。犬は人間よりも肌が弱いので、あまりにも短すぎるサマーカットは注意しましょう。
熱中症にならないように取るべき正しい対策とは?
日本の夏は酷暑が続く犬たちにとっては過酷な環境です。特に2023年の夏は暑さが酷くなるといわれているので、平年以上に注意が必要でしょう。
以下のような熱中症対策を意識しながら、愛犬が室内でも屋外でも快適に、そして安全に過ごせるよう配慮してあげてください。
- 常温の水でこまめに水分補給を促す
- 室温はエアコンなどで24〜26℃を維持する
- 散歩は陽が昇っている時間帯を避ける
- 散歩には暑さ対策グッズ(保冷剤)などを持ち歩く
あまりにも暑く犬がバテ気味だと感じる日は、無理に外へと散歩へ行かなくても良いでしょう。その日だけでもしっかり療養し、翌日、元気になったら涼しい時間帯に短時間から散歩へ連れて行ってあげてください。
まとめ
いかがでしたか。熱中症対策は誤った方法で取ってしまうと逆効果となる恐れがあります。正しい知識を見極めて、愛犬が熱中症にならないよう最適な対策を講じることが重要です。今年の夏は特に暑いといわれているので、しっかり準備をして臨みましょう。