愛犬のご飯における『5つのタブー』
何気なく毎日与えている愛犬へのご飯。与え方が雑になってはいませんか?愛犬へのご飯の与え方を間違えると、健康面に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
ここでは愛犬のご飯におけるタブーを紹介するので、心当たりのある方は改善しましょう。
1.1回に多くの量を与える
犬にご飯を与える基本的な回数は、1日2回とされています。子犬やシニア期に入った犬は、1日3〜4回に分けて与えることが必要です。
なぜ1回で多くの量を与えてはいけないのでしょうか。これは1回に多くの量を与えてしまうと、大量のご飯を体内で消化することができず、消化不良を引き起こしたり、喉に詰まらせてしまうリスクが高まるためです。
2.1日の摂取量が適量を大幅に超えている
犬は体格や運動量によって1日の適切なエネルギー量(食事量)が決まっています。多くの場合、ドッグフードのパッケージ裏に目安量が記載されているので確認しましょう。
この1日の適切な摂取量を大幅に超えている場合は、食べ過ぎによって肥満になるリスクが高まります。肥満はあらゆる病気を併発してしまうため、愛犬がご飯を欲しがっても与え過ぎには注意してください。
3.ドッグフードの代わりにおやつを与える
ドッグフードを食べないからと、ドッグフードの代わりにおやつを与えてしまう飼い主さんを見かけますが、この行動は「ドッグフードを食べなければおやつがもらえる」と愛犬を勘違いさせてしまいます。
ドッグフードは総合栄養食なので、おやつばかり与えていると栄養バランスが偏ってしまいます。また、おやつはカロリーや糖分が高いものが多いので、肥満の原因になりやすいので気をつけましょう。
4.食器を床に直接置いている
愛犬にご飯を与える際、ドッグフードを入れた食器を床に直接置いているご家庭は少なくありません。しかし、床に直接置いていると愛犬が必要以上に頭を下げなければいけないため、首〜背中を痛めてしまいます。
このような生活を続けていると、椎間板ヘルニアなどを発症する恐れがあるので、ご飯は愛犬の頭の高さに合った食器台を用意して、食べやすい高さに調節してあげましょう。
5.ご飯前に「待て」を必要以上に長く行う
昔からしつけのためにとご飯を与える前に「待て」をさせる飼い主さんが多くいます。2〜3秒であれば大きな問題にはなりませんが、あまりにも長い時間(数分間など)、「待て」をさせることは避けましょう。
必要以上に我慢させてしまうと愛犬が強いストレスを感じ、いざご飯を与えられた時に早食いする原因となります。早食いは消化不良や窒息などを引き起こすリスクが高まるので、ご飯前の「待て」は必要以上に行わないようにしましょう。
愛犬にご飯を与える際に押さえておきたいポイント
愛犬にご飯を与える際は、安全にそして健康的にご飯を摂取するためにも以下のポイントを押さえておきましょう。
- 1日の摂取カロリーから適切な量を計る
- 調味料など必要以上の味付けをしない
- ドッグフードの代わりにおやつを与えない
- ご飯前の「待て」を長時間行わない
- 首に負担がからないよう食器を置く台を用意する
まず、1日の適切な摂取カロリー量を理解し、それを踏まえた上で1回に与えるご飯量を計ることが大切です。1日の摂取カロリー量にはドッグフードだけでなく、おやつなども含めましょう。
また、1回に大量のご飯を与えてしまうと、消化不良や早食いにより窒息などの危険性が高まります。なるべく1日2回以上に小分けして、少しずつ与えてあげましょう。子犬や老犬の場合は、消化しやすいよう1日3回以上に分けてあげてください。
まとめ
いかがでしたか。愛犬にご飯を与える時は、今回ご紹介したようなタブー行為を控え、正しい与え方で健康的な食事を提供してあげましょう。ご飯の与えすぎや負担をかけるような与え方は今日から改善してください。