眼球を摘出した2匹の小型犬のその後
施設へ
オーストラリアにあるRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)クイーンズランドに、2匹の小型犬が飼い主から引き渡されました。
2匹の名前は「ハニー」と「テディ」、施設に来た時の状態はかなりひどいものでした。
「テディは小眼球症を患っており、ハニーは小眼球症に加えて片方の目は重度の白内障でした。2匹とも視力を失っています。手術をして眼球を摘出するしか手立てはありませんでした」と獣医師のダイさんは語っています。
小眼球症とは先天的に眼球が小さい状態で、網膜や視神経に異常がみられる場合には、視覚喪失があるとのことです。引き渡された理由は明らかにされていませんが、元飼い主は、ハンデを抱えたこの子達に向き合うことなくネグレクト状態だったのでしょうか...
眼球摘出と回復
眼球摘出手術を受けた2匹。
手術直後は、朝起きると今までとは違う何かに戸惑い少しパニックになることもありましたが、ボランティアの方々が寄り添い落ち着かせてくれました。
そうするうちに、だんだんと自身の状況にも慣れて来たのか、犬舎にスタッフが入るとぴょんぴょんと元気に跳ねるなど、元気を取り戻して行きました。
新しい家族
2匹は里親募集に参加できるまでに回復しましたが、盲目というハンデを抱えていることからなかなか新しい家族は見つかりませんでした。
そんな中、RSPCAクイーンズランドはFacebookにハニーとテディの写真を投稿し、新しい家族を探していることを広く知らせました。そして、クリスティーンさんという女性の目に留まり、2匹一緒に新しい家族として迎えることを決心してくれたのです。離れ離れになることがなくて本当によかった!
クリスティーンさんは「シェパードのミックス犬を飼っていましたが、その子が旅立ってから、もう犬を飼う予定はありませんでした。しかし、ある日Facebookに投稿された2匹の写真を見て心を動かされ、娘に相談すると “イエス!” とすぐに賛成してくれたので2匹一緒に引き取ることにしました」と話します。
新しいお家では、クリスティーンさんの細やかなケアのおかげで快適に過ごすハニーとテディ。
毎日少なくとも5キロ歩くというお散歩では、時々ビーチにも連れて行ってもらいます。潮風の匂いを嗅いで「うーん、いい匂い」とでもいうような姿を見るのが楽しみだそうです♪
盲目というハンデに寄り添い、優しくケアし、愛情をたっぷりと与えてくれる家族に巡り会えて本当によかったです!
まとめ
保護施設のスタッフは、2匹に新しいお家が見つかったことを大変喜んでいる反面、もう施設にいないことをとても寂しく思っているのだとか。クリスティーンさんのお孫さんも2匹のことが大好きで「家族にお迎えしてくれてありがとう」と言ってくれているそうです。
みんなに愛されてますね!これからもずっとハッピーに暮らしていけますように。
ハニーとテディの手術直後と現在のハッピーな様子はこちら
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCAクィーンズランド
RSPCA Queensland
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