犬に与えすぎてはいけない『消化に悪い食べ物』5選
犬は人間と体の構造が異なるため、有毒性はないものの食べ過ぎてしまうと消化不良を起こす食べ物が存在します。では、どのような食べ物が犬の体にとって消化に悪いのでしょうか。また、どのくらいの量ならば食べさせても問題ないのでしょうか。
1.とうもろこし
夏になると旬の時期を迎えるとうもろこしは、多くのご家庭で愛犬のおやつ代わりや、ドッグフードのトッピングに取り入れていると思います。
しかし、とうもろこしは生のまま与えてしまうと消化不良を引き起こすので、与え方には注意が必要です。きちんと茹でるなど加熱処理をした上で、少量の粒を与えてください。
また、初めて食べる際はアレルギー症状を引き起こす恐れがあるので、3粒ほど与えて様子を見ましょう。痒みや目の充血、下痢や嘔吐といった症状が見られた場合は、アレルギー反応が疑われるので動物病院で診てもらいましょう。
2.こんにゃく
こんにゃく自体は犬が食べても問題のない食材ですが、食物繊維が豊富に含まれている食べ物なので、食物繊維を分解する働きの弱い犬にとって、与える量によっては消化不良を起こしてしまう恐れがあります。
また、喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、必ず丸呑みしても喉や気道に詰まらないほどのサイズに小さく切って与えるようにしてください。
また、稀な例ではありますが芋アレルギーを発症する事例も報告されています。初めて与える際は、ごく少量のみを与えて様子を見ましょう。
3.スルメ
スルメはイカを乾燥させた食品なので、含まれている成分に毒性はありません。ただし、多くのスルメは塩分が多く含まれているため、犬が食べてしまうと塩分摂取過多になってしまう恐れがあります。
また、消化しにくい食材なので犬の胃腸の中で膨張してしまい、下痢や嘔吐または胃痛などの消化器症状を引き起こす危険性が非常に高いです。犬にスルメは基本的には食べさせないように注意しましょう。
4.タコ
タコ自体は犬にとって毒性の強い成分が含まれていないので、しっかり加熱することで与えることは可能です。ただし、喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、必ず小さく切って与えてください。
また、消化しにくい食材なので与えすぎは禁物です。1日の摂取カロリーの20%以内にとどめることが推奨されているので、与える場合はほんの少しだけドッグフードのトッピング程度に与えましょう。
そして犬によっては、アレルギー症状を発症する恐れがあります。口周りが痒くなったり、嘔吐や下痢の症状が見られるので、初めて与える際は必ず注意深く様子を見守ってあげましょう。
5.豆類やナッツ類
豆類やナッツ類は、犬にとって消化しにくい食材です。特にナッツ類の中には人間にとっては無害であっても、犬にとっては有害となる成分が含まれているものもあるため、与える種類には注意が必要です。
日本では、よくお酒のおつまみなどで出る枝豆をお裾分けしているご家庭をよく見かけますが、枝豆も与えすぎてしまうと消化不良や肥満の原因になるので、1日10粒以内に収めましょう。
また生のまま与えてしまうと、より消化しにくくなります。必ず加熱してから与えてください。枝豆のサヤや皮も与えないように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は人間よりも消化不良を引き起こしやすいので、食べ物を与える際は消化に良いものを選んで与えることをお勧めします。どうしても食べさせてあげたい時は、量や調理方法に気をつけて与えましょう。