理由は?『日本には向いていない犬種』5選
現在、世界で公認されている犬種は優に300を超えており、日本で公認されている犬種は約200犬種と言われています。多くの犬が存在していますが、それぞれ犬種ごとに育つ環境や生まれた環境、そして体の構造なども異なります。
今回は、日本で飼うのは難しいと言われている犬種を理由と共に紹介していきます。日本で飼う場合は、彼らが快適に過ごせるような環境を用意してあげてください。
1.グレートデン
グレートデンは、世界的にも超大型犬として有名な犬種です。とても温厚で飼い主に対する忠誠心が強い犬として知られていますが、体高が高く筋肉質な体格は、日本の狭い住居環境とは適していません。
また、力も強くしっかりとしつけをしなければ飼い主が引っ張られてしまったり、大怪我につながる危険性もあるため、プロのドッグトレーナーさんについてもらう必要もあるでしょう。
運動量もとても多く必要な犬種なので、グレートデンの体格でものびのびと暮らせる屋内環境と、毎日1時間以上の散歩を2回行える生活スタイルは必須条件です。
そして運動不足解消のため、伸び伸びと走り回れるドッグランなどに定期的に連れて行ってあげられるかなど、さまざまな条件を考慮しなければいけません。
2.シベリアンハスキー
シベリアンハスキーは、名前の通りシベリアという非常に寒い地域で生まれ育った犬種です。そのため、寒さには強いですが日本の酷暑のような環境には適応できず、熱中症などのリスクが非常に高い犬種です。
大型犬ということもあり、ずっと室内だけで過ごすことは不可能なので、伸び伸びと涼しい環境を維持できる室内で生活させつつ、なるべく涼しい地域で夏場はより涼しい時間帯を選んで散歩に連れて行く必要があります。
運動量も非常に多い犬種なので、朝晩合わせて2時間以上の散歩は必須です。他にもドッグランや広い庭で伸び伸びと走らせてあげたり、体を動かす遊びを取り入れてあげるなど配慮が必要でしょう。
3.グレートピレニーズ
グレートピレニーズも体高が高く、重量感もある体格の良い大型犬です。体が非常に大きく運動量も多く必要になるため、日本の狭い住居環境には適していないと言われることが多いでしょう。
また、寒さに強く暑さに弱い犬種なので、夏場は1日中室内を涼しい状態に保っていなければいけません。27〜28℃では暑いので、25〜26℃を目安にエアコンの冷房設定してあげる必要があり、電気代も考慮しておく必要があります。
運動が好きな犬種ですが関節が弱いという特質を持っているため、夏場は1回30分程度の散歩を1日2回、涼しい時間帯を選んで連れて行ってあげると良いでしょう。
4.ボルゾイ
美しい外見で知られているボルゾイは、体高が高い犬種として有名です。また、運動能力も高いため、しっかりとしつけをしなければ飼い主がコントロールできなくなる危険性があります。
大型犬のため広い飼育環境が必要になることや、1日2回、1回1〜2時間の散歩が必要になることなどから、日本の住居環境や生活スタイルでは飼うことが難しいとされています。
さらに繊細で自分で考える能力が高いボルゾイは、しつけが難しいと言われることも多いです。初心者には難しく、犬の飼育経験者であってもしつけが難しいため、場合によってはドッグトレーナーにお世話になることも視野に入れましょう。
5.セントバーナード
セントバーナードも体格が良く、暑さに弱い犬種として有名です。そのため、夏場は高温多湿になる狭い住居が大半の日本では、セントバーナードは住みづらく、ストレスを溜めてしまう恐れがあると考えられています。
シベリアンハスキーと同じく広々とした住居環境で、セントバーナードに適した室温を維持しながら生活させてあげることが最低条件です。また、多くの運動量が必要な犬種なので、毎日2回、1回1時間以上の散歩に連れて行ってあげましょう。
室温だけでなく湿度の管理も必要になるため、エアコンなどを使って生活環境を常に注視しなければいけない…という状況は、経済的にも難しいと感じる人が多いです。
まとめ
いかがでしたか。「かわいい」「かっこいい」という理由だけ飼ってしまうと、犬たちにストレスや負担をかけてしまう恐れがあります。その犬の特性などをよく理解した上で、ご自宅の環境が適しているかどうか考えましょう。