1.犬の食後すぐに散歩に行く
犬の散歩に毎日行くことは最低限必要な生活習慣ですが、実はそのタイミングも大切なポイントです。
散歩をする時間やタイミングとして気をつけておきたいことが、「食後すぐは避ける」ということです。お腹がいっぱいになった状態で散歩をしたり、室内であっても激しく遊んだりすると、胃が捻じれることで周辺組織が壊死してしまう「胃拡張胃捻転症候群」を引き起こす可能性があるためです。
その病気は非常に危険で、発症から数時間で最悪の場合死亡してしまう恐れがあります。原因はいくつか考えられていますが、食後すぐの運動や早食い、大食いなども挙げられるので注意しましょう。
また、食後や散歩後すぐに飼い主さんが出かけてしまう、という生活スタイルもできれば避けてください。食後や散歩後は体調に異変が起きやすいタイミングでもあるので、少なくとも30分程度は様子を見てから出かけるようにすると安心です。
2.頻繁にシャンプーをする
室内で犬を飼っている場合は、できるだけ犬の体を清潔な状態に保ちたいと思っている飼い主さんもいるでしょう。確かに、犬の体が汚れていると部屋も汚れるだけでなく、犬の皮膚にトラブルが起こることもありますし、きれいに保つことはとても大切です。
しかし、全身をしっかりと洗うのは4週間に一度程度を目安にすることをおすすめします。
頻繁にシャンプーやお湯で体を洗うと、犬の皮膚を守るために必要な油分まで除去してしまい、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。そして、バリア機能が低下すると、外的刺激に弱くなり、皮膚炎などを引き起こしやすくなります。さらには、被毛もパサパサに乾燥して切れやすくなってしまうでしょう。
犬の体が汚れたときは、部分的に洗ったり濡れタオルで被毛の表面だけを拭いたりして、皮膚や被毛を傷めない方法でケアをしてあげてください。
3.人間の食事をおすそ分けする
飼い主さんが食事をしているときやおやつを食べているとき、興味を持って近寄ってくる犬は多いと思います。食べることが大好きで食欲旺盛な犬が、食べ物を見ると「もらえるかな?」「欲しいな」と思うのはごく自然なことでしょう。
キラキラとした目で「ちょうだい!」と言わんばかりに見つめられると、ついつい甘やかしたくなってしまうのが飼い主さんの心情だと思います。おいしい食べものを食べてうれしそうにしている愛犬を見ると、こちらまでうれしくなってしまうものです。
しかし、人間用に調理されたものを「おすそ分け」することは、できるだけ控えてください。塩分や糖分が多すぎて肥満や糖尿病などを招くこともありますし、もらうことが当たり前になってわがままになることもあるでしょう。
愛犬の健康を守り、健全な関係性を維持するために、できるだけ食卓からのおすそ分けはやめておきましょう。
4.犬のいる室内や車内で飼い主が喫煙する
近年では、喫煙や煙草の副流煙による健康被害が広く知られ、喫煙スペースなども極端に少なくなってきています。それだけ、煙草に含まれる有害物質は恐ろしいもので、様々な悪影響が出るということだと思います。
それは、人間だけに限らず、犬の体にとっても同じことが言えます。
そのため、飼い主さんが犬のいる室内や車内、または屋外であっても犬のすぐ隣で喫煙をするのはNGです。有害物質が多量に含まれた副流煙を犬が吸ってしまうことのないように、喫煙者の飼い主さんは十分配慮してください。
まとめ
犬の生活は、飼い主さんがすべてコントロールできるといっても過言ではありません。
食事や散歩、睡眠などの時間やタイミングを調整したり、ストレスケアや健康チェックをしたりして、愛犬が健やかで快適な毎日を過ごせるようにしてあげましょう。