犬に耳掃除は必要なの?
犬の耳掃除は、ニオイや外耳炎などのトラブルを防ぐために「月に1回~2回」の頻度で行うのがオススメです。
ただし、綿棒などで耳の中まで掃除すると耳垢を押し込んでしまったり、耳の中を傷つける恐れがあるので、トリマーや獣医以外の人がやるのは絶対にやめましょう。
お家での耳掃除は、ぬるま湯や犬用イヤークリーナーをコットンに浸み込ませて、耳の穴の周りについた汚れを優しく拭くだけでOKです。
毛や歯のお手入れと一緒に、耳のケアもしっかり行うようにしましょう。
犬が耳掃除を嫌がる5つの心理
「犬の耳掃除は定期的に行ったほうが良い」と先ほどお伝えしましたが、いざ愛犬の耳掃除をしようとすると嫌がって大暴れ!なんてことも多いですよね。
なぜ犬は耳掃除を嫌がるのでしょうか?考えられる原因をご紹介します。
1.押さえられて怖い
耳掃除の時に、動かないように愛犬の体を少し強めに押さえる飼い主さんも多いと思いますが、実はこの行為は犬を怖がらせてしまうことがあります。
犬からすると急に押さえられて「動いちゃダメ!」と怒られる訳ですから、「何をされるの!?」と恐怖を感じて嫌がるのは当然かもしれませんね。
2.耳を触られるのが嫌
耳掃除を嫌がる犬の中には、「耳を触られること自体が嫌!断固拒否!」という犬も多いです。
犬は体の先端部分である耳、足、尻尾、口がとても敏感で、触られることを嫌います。他の部分は触らせてくれるのに、耳や足を触ろうとすると唸って怒るという犬も少なくありません。
3.耳掃除に嫌な思い出がある
耳掃除をされた時に痛みや恐怖、不快な感覚を経験したことがある犬は耳のお手入れを嫌がる傾向にあります。なかにはトラウマになってしまい、耳を触るだけでパニックになってしまう犬も。
お手入れをする際は、耳掃除が愛犬にとって嫌な思い出にならないように気をつけましょう。
4.洗浄液や飼い主の手が冷たい
耳掃除の時、耳に触れる洗浄液や飼い主の手が冷たいと犬が嫌がることがあります。耳は敏感な部分なので、冷たい物が触れると犬は不快に感じることがあるようです。
愛犬の耳に触れる時は、自分の手が冷えていないか確認したほうが良いでしょう。
5.耳の中が痛い
犬は耳に炎症があると痛みから耳掃除を嫌がるようになります。
- 耳から悪臭がする
- 耳垢がひどい
- 耳の内側が赤黒くなっている
- 乾燥している
これらの症状がある時は耳に触らず、動物病院で診てもらいましょう。
犬が耳掃除を嫌がる時の対処法
犬が耳掃除を嫌がる時は、いきなり耳掃除を行うのではなく「耳に触られること」に犬が慣れるよう練習してみてください。
まずは、犬がオモチャやおやつに夢中になっている間に耳に一瞬だけ触れ、褒めてあげましょう。犬が嫌がって耳に触れない場合は、触っても犬が嫌がらない背中などの場所からゆっくり手を動かして耳に近づいていきます。
これを繰り返して耳に触る時間を少しずつ長くしていけば、だんだん犬も慣れていくはずです。慣れてきたらコットンを耳にあててみるなど徐々にステップアップしていきましょう。
無理やり押さえつけたり、怒ったりすると犬が耳掃除に苦手意識を持ってしまうので注意してください。
まとめ
耳を触られるのが苦手という犬は決して珍しくありません。犬によっては耳掃除をしようとする飼い主の手に噛みついてしまうこともあります。
それでも耳掃除は、犬の健康を保つための大切なケアのひとつです。愛犬が慣れるように、無理せずに少しずつ練習していきましょう。
耳掃除に慣れさせるためのコツは、「耳に触られると良い事が起きる」ことを犬に何度も経験させ、耳掃除に良いイメージを持たせることです。
どうしても嫌がって暴れてしまう場合は、耳の中でトラブルが起きている可能性もありますので、動物病院に相談してみてくださいね。