犬が嫌がる歯磨きのやり方
きっと、「歯磨きが大好き!」という犬はいないですよね。嫌がらずに磨かせてくれるか、嫌がるか、そのどちらかだと思います。嫌がらずに歯磨きをさせてくれる愛犬を持つ飼い主は、本当にラッキーです。感謝ですよね。
犬にとっても毎日の歯磨きがどれだけ大切なことか、歯石や歯周病がどれだけ愛犬の健康に悪影響を及ぼすか、飼い主なら誰もが分かっていることです。それゆえに、どの飼い主でも愛犬のために心をこめて、丁寧に歯磨きしてあげたいという気持ちだと思います。
とはいえどうしても犬が歯磨きを嫌がる場合には、その「歯磨きのやり方」に原因があるのではないかと思います。
今からでも間に合います。成犬になってからでも上手に歯磨きをすることができるようになります。愛犬が歯磨きを嫌がる原因になるやり方をしているのではないか、一緒に考えてみましょう。
歯磨きを嫌がるからと叱ってしまう
歯磨きを嫌がるからと叱ってしまうと、もっと嫌がるようになってしまいます。口をギュッと閉じ、開けてさえくれなくなってしまうことがあります。
無理やり歯磨きしている
嫌がる愛犬の体を押さえつけたり、マズルを強く握ったり、何としてでも歯磨きをするぞ!と意気込んでしまうほど、犬は歯磨きを嫌がります。
歯ブラシが苦手
歯茎にチクチクする感じが苦手なのではないでしょうか。歯磨きのアイテムは歯ブラシばかりではありません。単純に歯ブラシが苦手なだけで、他のアイテムであれば上手に磨かせてくれる場合があります。
歯磨きに慣れてもらうための工夫やコツ
では、愛犬に歯磨きに慣れてもらうためには、どのような工夫やコツがあるのでしょうか。
歯ブラシに慣れてもらう
歯磨きを嫌がる犬の中には、歯ブラシそのものを怖がったり嫌がったりする犬もいます。そのような犬の場合は、1週間くらいは歯ブラシを見せたり、ニオイを嗅がせたり、歯ブラシそのものに慣れる時間を作るとよいと思います。
よい印象を持ってもらうために、おやつを活用しても構いません。歯ブラシを愛犬と一緒に観察しつつ、おやつを与えてみましょう。「歯ブラシ=おやつがもらえる♪」という学習をした犬は、実際に歯磨きをする時にもスッと受け入れてくれると思います。
毎日少しずつコツコツと
一度に全ての歯を磨こうとしなくても大丈夫です。毎日少しずつコツコツと磨くようにしてみてください。
今日は右の奥歯を磨いて、明日は左の奥歯、明後日は前歯、という風に分けて磨いても構いません。
歯垢が歯石になるまでには3日~5日くらいの時間がかかるとされています。5日間かけて全部の歯を磨き終えることができればOKと考えてよいと思います。
歯石がつきやすい奥歯から
犬の場合、前歯よりも一番奥にある歯に歯石がつきやすいです。嫌がる犬の奥歯を磨くのは本当に大変です。まずは奥歯を磨けるようになることから慣れてもらいたいものです。
口の奥に歯ブラシを入れると噛んでしまうことがよくあります。初めはそれでも構いません。歯ブラシが割れて怪我をしないようにだけ注意してあげてください。
ペンを持つように歯ブラシを持って磨く
磨く手に力が入りすぎてしまわないよう、ペンを持つように歯ブラシを持って磨いてみてください。
安定しないように感じられるかもしれませんが、力強くゴシゴシ磨かなくても歯垢や汚れは落とせます。優しく磨いてあげてください。
褒めちぎる
とにかく歯磨きのために、愛犬を褒めちぎってみましょう!
たとえば、以下のようなことをこなすことができた時が大チャンスです。
- 口を開けることができた
- 口の中に歯ブラシを入れることができた
- 奥歯に歯ブラシを2往復することができた
たったこれだけでも大成長です。大袈裟なくらい褒めちぎってみましょう。ご褒美のおやつをあげてもOKです。
褒められると犬は嬉しくなります。飼い主が喜ぶ姿が大好きです。また飼い主を喜ばせようと、繰り返し行動します。歯磨きも同じなのです。
「おやつがもらえるから歯磨きしよう!」という気持ちでもいいと思います。
まとめ
今回は、犬が嫌がる歯磨きのやり方と、歯磨きに慣れてもらうための工夫やコツについて解説しました。
私も愛犬たちの歯磨きには苦労しました。歯石を長く放置していたり、歯磨きをしない期間が長くなったりすると、全身麻酔での歯石除去手術や抜歯をしなければならなくなってしまいます。
奥歯を失ってしまうと、犬も食事がしづらくなります。健康にも害が及ぶ可能性があります。
どんなに歯磨きに慣れていても、全く抵抗しない犬はいません。嫌がって抵抗しても構いません。毎日少しずつコツコツ続けることで慣れていきます。全く磨けないよりは少しでも磨けた方がいいです。
今まであまり上手に歯磨きができていなかった場合には今回の記事を参考にして、ぜひ今日から愛犬と一緒に『歯磨きに慣れようチャレンジ』をしてみてくださいね♡