犬も赤ちゃん返りをするの!?
幼い子供が赤ちゃんのような行動をすることを「赤ちゃん返り」と言いますよね。犬の場合では、成犬が子犬のような行動をすることを同じように「赤ちゃん返り」と呼んでいます。
子犬のような可愛い行動を見せてくれるのかな♡と思いきや、飼い主にとっては、愛犬の赤ちゃん返りが日々の困り事になったり、頭を悩ませたりすることがあるのです。
犬の赤ちゃん返りは若い成犬にも見られますし、シニア犬にも見られます。介助や介護が必要になり始めた老犬にも見られることがあります。性格や年齢に関係なく、全ての犬に赤ちゃん返りをする可能性がある、と考えておくとよいと思います。
なぜ犬は赤ちゃん返りをするのか、犬の赤ちゃん返りの原因と対処法を解説しますので、もしもの時にはぜひお役立てくださいね。
犬が「赤ちゃん返り」をする時に考えられる原因
では、犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因には、具体的にどのような理由が考えられるのでしょうか。
1.新しい環境で暮らし始めたことによるストレス
犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因には、新しい環境で暮らし始めたことによるストレスがあります。
- 家を引っ越した
- 飼い主が結婚した(同居人ができた)
- 赤ちゃんが生まれた
- 家族が増えた(両親との同居など)
- 家族が減った(子供の独立など)
犬の暮らしにこのような変化が起きた時、慣れない環境にストレスを感じ、赤ちゃん返りをする原因になることがあります。
環境の変化の中で犬が最も敏感なのが「飼い主の変化」です。環境の変化は飼い主の感情にも変化をもたらしますが、そのことが犬のストレスと赤ちゃん返りをする原因になりやすいです。
対処法としては、「愛犬の変化を叱らないこと」が大事です。イタズラや粗相をすることが増えるかもしれませんが、絶対に叱らないであげてください。
叱ることで赤ちゃん返りによる問題行動がエスカレートしてしまうことがあります。また、犬のストレスを強めてしまう恐れがありますので注意しましょう。
2.新しい家族への嫉妬
犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因には、新しい家族への嫉妬があります。
- 赤ちゃんが生まれたこと
- 新しい同居犬ができたこと
主にこの2つに対して嫉妬しやすく、犬が赤ちゃん返りをする原因になりやすいです。
これまで自分にだけ注目していた飼い主が、自分以外の誰かに注目していることに嫉妬してしまうのです。大好きな飼い主を独占したい!という気持ちに駆られてしまうこともあります。そんな時、飼い主に注目してもらいたくて赤ちゃん返りをするのです。
対処法としては、「愛犬とのスキンシップやコミュニケーションの時間を作る」ということが大事です。飼い主を独占できる時間を与えてあげてください。
また、赤ちゃんや後輩犬とは時間をかけて慣れさせるようにするとよいと思います。部屋を分けるなどし、一定の距離感を保ちつつ、少しずつお互いの存在に慣れるようにしてみましょう。
3.老いによる心と体の変化
犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因には、老いによる心と体の変化があります。
老犬によく見られる赤ちゃん返りなのですが、自分の体を上手くコントロールすることができないこと、ストレスや不満を感じやすくなること、老いを理解することや受け入れることができないことなどが主な原因です。
なぜ体を上手くコントロールすることができないのか。なぜ見えづらくなるのか、なぜ聞こえづらくなるのか。それが老いであるということは人間にしか分かりません。老いを理解することができない犬にとって、体の変化は強いストレスや不満になりやすいのです。
老犬の赤ちゃん返りへの対処法では、「飼い主が愛犬の老いを受け入れること」が最も大事です。
愛犬の老いは、飼い主のライフスタイルまで変化させてしまうことがあります。どのような変化が起きても、愛犬への愛情には変化がないようにお世話をすることが大事だと思います。
まとめ
犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因を3つ解説しました。
- 犬が赤ちゃん返りをする時に考えられる原因
- 新しい家族への嫉妬
- 老いによる心と体の変化
犬が赤ちゃん返りをする時、わざとトイレを失敗する・イタズラをする・飼い主に執着する・攻撃的になるなどの変化が見られることがあります。
暮らしに悪影響を及ぼすようなことがある場合には、飼い主や家族だけで解決しようと頑張りすぎるのではなく、獣医師や専門家に相談することも検討されてみてくださいね。