暑い夏は屋外・室内問わず犬の熱中症に要注意!
6月に入ると徐々に蒸し暑い日が出始め、7月に入る頃には本格的な暑さを迎える日本。湿度と気温が高いため私たち人間はもちろん、体温調節が苦手な犬たちはさらに熱中症になりやすいので注意が必要です。
散歩に連れて行く際、熱中症にならないよう気を付けることはもちろんですが、室内であっても、室温をきちんと管理していなければ熱中症になってしまう恐れがあります。
夏場は室内であっても油断せず、留守番中も愛犬が快適・安全に過ごせるよう、エアコンや扇風機などを活用し、水分もたっぷり用意して出かけるようにしましょう。
見逃さないで!犬の熱中症『初期症状』3つ
犬は熱中症を引き起こした際、どのような症状を見せるのでしょうか。ここでは犬の熱中症の初期段階で見られる症状を紹介するので、以下のような症状が見られたら、すぐに涼しい場所へ避難して休憩させましょう。
1.ぐったりしている
熱中症の初期症状として、元気がなくなりぐったりとした様子を見せるという症状があります。室内の場合は、同じ場所から長時間動かなかったり、ご飯を差し出しても食べようとしないなどの異変が見られるでしょう。
また、熱中症に陥るとふらつく様子を見せる犬も多くいます。散歩中、足取りが覚束なくなったり、躓くといった様子を見せ始めたら要注意です。すぐに涼しい場所へ避難して、水分補給させてください。
2.呼吸が荒くなる
熱中症の初期段階でよく見られる症状に、激しいパンティングがあります。パンティングとは、犬が体温調節のために呼吸を繰り返すことで、体内の熱を体外へと排出しようとする働きです。
また、心拍数がいつもより高くなっているため、歩いていても疲れやすかったり、よだれが大量に分泌されて口から垂れるなどの症状が見られることも多くあります。
3.目が充血している
熱中症の初期段階では、目に異常が見られることもあります。目が充血したように赤くなっている場合は、熱中症の初期症状が起こっている状態なので、すぐに休ませましょう。
また、パンティングしている愛犬の口の中が異常だと感じるほど赤くなっている場合も注意が必要です。
愛犬に熱中症の症状が出た時に飼い主が取るべき対応
もしも上記で紹介したような熱中症の症状が出た場合、飼い主はどのような対応を取るべきなのでしょうか。まずはなるべく涼しい場所に移動させたり、室内であればエアコンなどを使って室温を下げるなど、愛犬が快適に休める環境を整えてあげましょう。
その上で、以下の対応を取ってください。
- 足元から心臓に向かって少しずつ常温の水をかける
- 水で濡らしたタオルで全身を包む
- 保冷剤を頸動脈や脇の下、後ろ足の付け根に当てる
- 涼しい場所でうちわや扇風機などを使い風を送る
- 水を飲ませる
以上の対応を行ってください。しばらくすると状態が落ち着いてくるため、様子を見ながら家に向かったり、そのまま休ませてあげたりしましょう。
病院へ連れて行く目安は?
基本的に初期症状が見られ対応した後は、念の為かかりつけの動物病院を受診することをおすすめします。
ただし以下のような症状が出ている場合は、熱中症が重症化している可能性があるため、早急に動物病院へ連れて行き、適切な処置を受けてください。
- 休んでもぐったりし続けている
- 嘔吐や下痢などの症状がある
- 痙攣を起こしている
- 意識がない、呼びかけに対する反応が薄い
- 舌が青紫色になっている(チアノーゼ)
犬の熱中症は人間以上に重症化しやすく、また症状が悪化するスピードも早いです。場合によっては命を落としてしまう危険性も考えられます。これらの症状が現れた場合は、すぐにかかりつけの動物病院へ連れて行ってください。
まとめ
いかがでしたか。犬の熱中症は、初期段階で症状が現れていることが大半です。初期症状が見られたらすぐに休める場所へと移動し、体を冷やす対応を取りましょう。その後は念の為、動物病院で状態を確認してもらうことを推奨します。