シニア犬への『NGお手入れ』4選
犬は7歳を超えるとシニア期に突入し、徐々に衰えが見え始めます。同時に体にも負担がかかりやすくなるため、今まで当たり前のように行っていたお手入れの方法も見直さなければなりません。
ここではシニア犬にとって負担になってしまうNGお手入れ方法を紹介します。シニア期に入った愛犬の飼い主さんたちはケア方法を見直してみましょう。
1.1回のお手入れに時間をかける
若い頃は1回のお手入れに時間がかかっても、大人しくじっと耐えることができていた愛犬たち。しかし、シニア期に入るとお手入れ時間がかかればかかるほど、体に負担がかかってしまうので注意が必要です。
体力や気力を消耗してしまったり、シャワー中は体の体温も奪われやすいので体調を崩しやすくなったりと、さまざまなリスクが考えられます。
お手入れ回数を増やし1回のお手入れにつき1箇所だけ行うなど、1回のお手入れ時間を短縮できるよう配慮しましょう。
2.お手入れの頻度を下げる
年老いてしまった愛犬に負担をかけたくないという理由で、良かれと思いお手入れの頻度を下げている飼い主さんを見かけます。
しかし、お手入れの頻度を下げてしまうとその分、次回のお手入れに時間がかかってしまうため、かえって愛犬の体に負担をかける結果となりやすいです。
お手入れの頻度は今まで通り、あるいは今までよりも少しだけ増やして、1回のお手入れにかかる時間を短縮してあげることを優先しましょう。
3.力加減を強めに入れてしまう
シニア犬のお手入れをする際は、今まで以上に優しく丁寧に行ってあげることを意識してください。犬の皮膚や被毛も老化しているため、今までのような力加減では皮膚や被毛を傷めてしまう恐れがあるからです。
例えばブラッシングをする際は、今まで以上に優しく無理に被毛を引っ張らず丁寧に行うことを意識しましょう。ブラシの種類によってはラバーブラシに切り替えるなど、柔らかいブラシでケアするのもおすすめです。
シャワーの際も水圧に注意が必要です。水圧強めのままシャワーしてしまうと、愛犬の皮膚や体に負担をかけてしまう恐れがあります。
4.体に負担のかかるお手入れ習慣
今まで何の気なしに行っていたお手入れ習慣が、シニア犬にとっては辛いお手入れ習慣となることも多いです。例えば、以下のような例が挙げられます。
- 熱めのお湯でシャワーする
- ドライヤーの熱風を勢いよく当てる
熱めのお湯は犬の体に負担がかかりやすいです。特にシニア犬の場合は皮膚が弱くなっているため、30℃程度のぬるま湯でも問題ないと言われています。
また、シャワー後のドライヤーの熱風にも注意が必要です。風量を強に設定してしまうと、勢いが良すぎて皮膚や被毛に負担をかけてしまう恐れがあります。なるべく弱めに設定し、体に強い刺激を与えないよう注意しましょう。
シニア犬へのケアは「負担をかけない」ことが重要!
シニア犬のお手入れをする際は、体に負担をかけないことを優先して行いましょう。今までのお手入れ方法では、体(皮膚や被毛)に強い負担をかけてしまい、結果的に体調不良につながる危険性もあります。
ブラッシングは毎日行いたいケアですが、力加減を弱めて今まで以上に丁寧に行うことを意識します。また、シャンプーやシャワーも1度に全身を洗おうとするのではなく、こまめに分けて部分洗いする方法がおすすめです。
なるべくお手入れに時間をかけなくて済むような方法を模索してください。トリミングサロンで自宅ケアが楽になるようなセットにしてもらうのも1つの方法です。
まとめ
いかがでしたか。シニア犬は私たちが思っている以上に体への負担を感じやすくなっています。負担やストレスが強いと、ある日突然体調を崩してしまったり、状況によっては命の危険につながる事例も報告されているので、この機会にお手入れ方法を見直してみてください。