1.解放感でテンションが上がった
犬が散歩し始めの時や、散歩途中に休憩を取った後などに突然ダッシュするときは「解放感」を感じていることが考えられます。体を動かすことが好きな犬はもちろん、家の中等の同じ場所で長い時間を過ごしていた犬は、動き出すことに喜びを感じて思わず走り出してしまうのです。
私たち人間でも、うれしいことがあったときに思わず足早になったり飛び跳ねたりすることがありますよね。動物もテンションが上がると、人間と同じような体の動きになるのはごく自然なことです。
散歩に出ることが嬉しいあまりにその気持ちが全身にあらわれることは愛らしいことです。しかし、それがダッシュとなると、犬の体に負担がかかったり事故や脱走などのトラブルにつながったりするので注意が必要です。
散歩直後などダッシュする状況がわかっている場合は、リードをしっかりと持って放さないようにして事故を防ぎながら、落ち着いて歩けるようにトレーニングをしていきましょう。
2.気になるものを見つけた
散歩中に歩いていたら、突然犬がダッシュをしたことでリードを引っ張られてびっくりしたり、思わず手を放してしまったりしたことはありませんか?
そのような場合、犬は何か気になるものを発見したのかもしれません。仲良しの犬や猫が歩いていたり、鳥や虫が飛んでいたりするのを見つけて、思わず走り出してしまうということはめずらしくありません。
特に狩猟本能が強い犬種や好奇心旺盛な子犬・若い犬は、こうした傾向が強いため、飼い主さんも歩いているときに周囲の様子に気を配りましょう。
動体視力が優れている犬が気になるものを見つけてしまうのはまさに「瞬時」。いつどんなタイミングか予想できない場合もありますので、絶対にリードを放さないようにしっかりと握っておいてください。
3.体力があり余っている
解放感を感じて思わずダッシュしてしまう心理と似ていますが、単純に体力があり余っていて走り続けてしまうということもあります。
1日の大半を家の中で大人しく過ごしている犬は、どうしても運動不足に陥ってしまいがちで、散歩に出たときに体力を発散しようとアクティブに活動します。
少し速足で歩いたことをきっかけに猛ダッシュをしてしまったり、公園でボール投げをしている途中に制止も聞かず走りまわってしまったり、という行動は若い犬などで多く見られます。
このような行動が頻繁に見られる場合は、犬が運動不足になっていないかを見直してみましょう。
そして、愛犬がどの程度の運動で満足するかを確認するために、散歩にかける時間や遊び方を変えてみてもいいでしょう。
4.怖いことや驚くことがあった
散歩中の犬は、大きな音を聞いて驚いたり、車やバイクがすぐ横を走ったことで怖い思いをしたりすることもあります。その際、驚きや恐怖で反射的にその場から逃げようと走り出してしまうことも、ごく自然なことでしょう。
このような場合は、犬もその場から逃げようとしているため、夢中になって遠くまで走ってしまうことがあります。もしもリードや首輪が外れてしまうと、迷子になってしまうこともあるので大変危険です。
散歩中は何があるかわからないため、着脱時に毎回首輪のゆるみやリードの劣化などがないか確認しておくことも大切です。
まとめ
犬が散歩中にダッシュすることは、特別めずらしいことではありません。外に出れたうれしさで思わず走り出してしまったり、体力やストレスを発散したり、気になるものを追いかけようとしたり、様々な理由が考えられる行動です。
突発的なことでダッシュをしてしまうこともあるので、これを完全にやめさせることはむずかしいでしょう。そこで大切なのが、犬がふいにダッシュをしても絶対にリードを放してしまわないことです。
散歩をしているときは、愛犬の様子をしっかりと確認しながら歩きましょう。そして、交通事故や迷子など大きなトラブルにつながらないように、首輪やリードに異常がないかこまめにチェックすることも忘れないようにしてください。