長生きする犬ってどんな犬?4つの特徴、寿命を延ばす秘訣とは?

長生きする犬ってどんな犬?4つの特徴、寿命を延ばす秘訣とは?

犬は私たち人間よりも歳をとるペースが速く、残念ながら最期のお別れがくることは避けられません。ですが、できるだけ長い時間一緒にいて欲しいと思う方がほとんどだと思います。そこで今回は、長生きする犬に共通する特徴や傾向と寿命を延ばす秘訣について解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の平均寿命は?

老婆と老犬

日本における犬の飼育実態調査(※)によると、犬の平均寿命は14.76歳という調査結果でした。

飼育環境の改善やペットフードの向上、医療の発展や飼い主の知識向上など、さまざまな要因から犬の平均寿命そのものが、年々延びていっている傾向にあります。

飼い主さんとしては、平均寿命は関係なくできるだけ愛犬には長生きしてほしいものですよね。

長生きする犬の特徴とは

飼い主になでられる柴犬

ではここからは、長生きする犬の特徴について見ていきましょう。

1.小型犬である

大型犬や中型犬よりも、小型犬の方が寿命が長い傾向にあります。

小型犬の方が長寿な理由については、体の大きな犬種ほど成長スピードが速く寿命が短くなる、あるいは遺伝子によるもの、または大型化すると臓器や足腰に負担がかかるためなど、さまざまな説が考えられています。

ちなみに小型犬というのは「成犬で適正体重が10kg未満の犬種」を指し、代表的な例としてトイプードル、ミニチュアダックスフンド、チワワ、ポメラニアンなどがあげられます。

2.適切な食事をとれている

適切な食事をとれているというのも、長生きする犬の特徴です。

犬は年齢ごとに必要なカロリーや栄養素が異なります。子犬期には体をつくるためにカロリーの高いフードを選びますが、そのままそれを食べ続けるとカロリー過多になってしまうことがあります。犬も肥満は万病の元ですから、長生きさせたいのであればカロリーのとりすぎは避けるべきです。

食欲や消化機能の落ちやすいシニア期には、高たんぱくで低カロリー、消化のいいフードや軟らかいフードなどを選ぶ必要もあります。

また病気によっては、獣医師の指導の元、療法食を与えて症状が改善することも。ライフステージや健康状態にあった食事を、適切な量とれているかというのは大切なポイントなのです。

3.ストレスが少ない、または発散できている

ストレスが少ない、ストレスを上手く発散できている、あるいは性格的に感じにくいというのは、長生きな犬の特徴のひとつです。

犬には音や気温の変化などによる環境的なストレス、空腹や睡眠不足などの身体的ストレス、不安や緊張を強いられることによる心理的ストレスなどさまざまなストレスがあります。

ストレスによって免疫力が下がって病気になってしまったり、ストレスから問題行動に走って、結果的に大きなケガをしてしまったりする可能性もあります。直接的にも間接的にも、ストレスは犬の寿命を縮めてしまうかもしれないのです。

4.毎日飼い主さんとスキンシップをとっている

犬は社会性のある動物で、スキンシップ等のコミュニケーションをとると幸せホルモンが分泌され、ストレスの軽減につながる、とされています。つまり、飼い主さんとの触れあいは、犬にとってとても重要なのです。

また、スキンシップで犬の体に触れることで、これまでなかったしこりやケガなどに気付き、早期治療につながるケースもあります。犬の健康を守り、長生きしてもらうという意味でも、犬とのスキンシップは大切だといえるでしょう。

寿命を延ばす秘訣

ボールをくわえて走るジャックラッセルテリア

ここまでの長生きの犬の特徴を考慮すると、寿命を延ばす秘訣として取り入れられそうなのは年齢・健康に応じたフードを適切な量与えること、毎日愛犬とスキンシップをとることでしょう。ここではさらに3つほど、気をつけたいポイントをご紹介します。

適切な運動量の確保

散歩や遊びなどの日々の運動は、肥満防止につながりますし、犬にとってよいストレス発散になります。犬種によってはただ体を動かすだけでなく、頭や嗅覚を使うおもちゃで作業意欲を満たしてあげるのもおすすめです。

ただ、シニア期に入ると関節に問題が出てくるケースもあるため、運動のさせ過ぎはNGです。適切な運動量を見極めてあげてください。

定期的な健康診断

体の表面には出てこない病気を早期発見し、治療するためにはくわしい健康診断が欠かせません。

元気なときから定期的に健康診断を受けさせることで、愛犬の体の傾向がわかり日々の健康管理がしやすくなる、またいざというときのために犬が病院慣れできるというメリットもあります。若いうちは年に1回、シニア期に入ると年に2回が目安です。

避妊・去勢手術を受けること

メスにしろオスにしろ、避妊・去勢手術をすることで、生殖器官まわりの病気にかかる確率が下がりますし、発情期に伴うストレスもなくなります。

もちろん手術ですからデメリットもあるので、かかりつけの獣医師に、愛犬に手術を受けさせるのか、受けさせるのならいつのタイミングにするかを相談しましょう。

まとめ

なでられるコーギー

今回は、長生きする犬の特徴と寿命を延ばす秘訣についてご紹介しました。

犬それぞれの遺伝的な要素などもあるので、長寿の特徴にあてはまったり、飼い主さんが気をつけていたりしても、必ず長生きできるとは限らないのでその点はご留意ください。

平均寿命が14.76歳ということは、飼い主さんが愛犬を見送ることになるケースがほとんどのはずです。愛犬が長生きできるようにサポートしつつ、悔いのないよう愛犬との日々の生活を大切にしていきたいものですね。

※参照元:
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