犬が怖がりやすいものを知っておきましょう
犬は私達人間とは異なる感覚を持ち、例えば嗅覚や聴覚が鋭く、微細な変化や微弱な音にも敏感に反応します。そのため犬は、身近にあるものや環境音に対して敏感で、恐怖を感じることがあります。
犬が怖がっているときのサインは
- 尻尾を下げる
- 耳を寝かせる
- 震える
- 唸る
- 吠える
- 落ち着きなくうろうろする
などです。そして非常に強い恐怖を感じている場合には、逃げようとして暴れたり、噛みついたり、失禁したりします。
飼い主さんは愛犬の恐怖のサインを見逃さないようにすることと、犬が怖がりやすいものを知っておくことが大切です。そこで今回は『犬が恐れているもの』をランキング形式でご紹介します。
『犬が恐れているもの』ランキングトップ5!
1位:雷や台風など自然の音
鋭い聴覚を持つ犬は、雷の音や台風など自然の音に恐怖を感じやすいです。特に、雷の大きな音や地響きを恐れる犬は多く見られます。雷の音はいつ鳴るのか予測できないことも、恐怖心を引き起こす要因となるようです。
愛犬が雷や台風の音を怖がる場合は、雷や台風が近づいてきたら窓や雨戸を閉め、テレビやラジオまたは音楽などの音を流すなど、なるべく外の音を遮断してあげましょう。
また飼い主さんがうろたえると愛犬の恐怖心を煽ってしまうため、普段通りに落ち着いて愛犬に接することも大切です。
1位(同率):動物病院
動物病院を怖がる犬は大変多いです。犬が動物病院を怖がる理由のひとつは、医療的な処置や触診、注射などで痛みや不快な経験をしたことです。
また飼い主さんが心配や緊張を示すことで、犬の不安が増幅されることもあります。さらに他の動物のにおいや、診察室から聞こえてくる不穏な鳴き声なども犬の恐怖心を刺激します。
動物病院は、愛犬が怖がっても行かなくてはならない場所なので、イメージをよくして恐怖心を軽減してあげましょう。散歩コースに動物病院を組み込み、病院の前でおやつを与えると病院へ行くことにいい印象がつきます。
動物病院の獣医師やスタッフに協力してもらえるのであれば、診察や注射はせずに診察台や受付でおやつをもらうことも効果的です。
3位:掃除機や洗濯機などの家電の音
掃除機や洗濯機などの家電の音は日常的に耳にする音ですが、一定の周波数や騒音を発生させるため、聴覚が鋭い犬に不快感や恐怖心を引き起こすことがあります。また、家電の動きや振動も恐怖心を引き起こす要因となります。
犬が特に怖がる家電としてよく知られているのは掃除機です。掃除機は高い周波数の音を発し、予測不能な動きをするため、犬はそれに恐怖を感じることがあります。
犬を掃除機に慣れさせるためには、まず掃除機のそばで一緒に遊ぶなどして掃除機の存在に慣れさせてから、掃除機の音だけを聞かせます。音にも慣れたら、最初は犬と距離を置いて掃除機をかけ、様子を見ながら徐々に距離を縮めていきましょう。
それでもなかなか慣れない場合は無理をせず、掃除機をかけるときは犬を別の部屋に移動させるなど対処法を変えましょう。
4位:花火の音
花火の音を怖がる犬も多いです。大きな爆発音が恐怖心を引き起こす要因となります。さらに、花火の音は突然の変化や不規則なリズムを持つため、犬にとって予測不可能であることも恐怖を駆り立てます。
近隣で花火大会があり、愛犬が花火の音を怖がる可能性がある場合は、事前に日程を確認し、当日のその時間帯はできるだけ音が聞こえないように対策しましょう。窓を閉めて音楽などを流すといった方法が有効です。
5位:バスやトラックなどのエンジン音
バスやトラックなどの大型車両のエンジン音は大きいため、犬が恐怖を感じる傾向があります。また犬の鋭い聴覚は、低い周波数の音にも敏感に反応します。
バスやトラックのエンジン音は低い周波数の音を含むため、犬にとって響きやすく恐怖心を引き起こす要因になるかもしれません。
愛犬がバスやトラックなどのエンジン音を怖がるようなら、交通量の少ない散歩コースを選び、なるべく大型車両と遭遇しないように配慮しましょう。
まとめ
今回は『犬が恐れているもの』ランキングトップ5をご紹介しました。愛犬が怖がるものはランクインしていましたか?
愛犬が何かを怖がっているときは、まず飼い主さんが慌てずに普段通りに接することが大切です。その上で、少しでも愛犬の恐怖や不安を軽減できるように対処してあげましょう。愛犬の恐怖心があまりにも強い場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。