犬があまり水を飲まない!その理由と脱水症状を防ぐためにできる4つの工夫

犬があまり水を飲まない!その理由と脱水症状を防ぐためにできる4つの工夫

犬があまり水を飲まない時の理由と脱水症状を防ぐためにできる工夫を紹介します。「愛犬があまり水を飲んでくれない」と悩んでいる方は参考にしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬があまり水を飲まなくなる理由

お皿を見つめる犬

水は動物にとって生きるために必要不可欠なものです。

愛犬にも水はたっぷり飲んで欲しいものですが、まれに犬が水をあまり飲まなくなってしまうことがあります。愛犬が水を飲まないと、とても心配ですよね。

犬が水をあまり飲まなくなるのには、次のような理由が考えられます。

水が汚れている

犬は嗅覚が優れているため、水の汚れや劣化によるニオイにもとても敏感です。飼い主が気付かないうちに水が汚れてしまい、飲むのを嫌がっているのかもしれません。

ストレス

犬はストレスを感じると飲水量が減ることがあります。

  • 落ち着かない場所に水飲み場がある
  • トイレと水飲み場が近すぎる
  • 引っ越しなど環境の変化

このようなことが、犬が水を飲まなくなるストレスの原因となります。

水を飲む容器が合っていない

犬の水飲み容器はノズルタイプや給水皿タイプなど、種類によって使い方や容器の形状が異なります。

使用する給水器が気に入らなかったり使いづらいと、犬はあまり水を飲まなくなってしまうのです。

気温の変化

人間と同じで、犬も暑い時には飲水量が増え、寒い時には減ってしまいます。

特に犬は夏になると、体温を下げるために舌を出すことが多いため、口が乾いて脱水しやすく、逆に冬は水分が足りていて飲水量が減るようになるでしょう。

加齢や体調不良

加齢や体調不良も犬が水をあまり飲まなくなる原因になります。

高齢犬は寝ていることが多く、代謝も落ちて喉が乾いたことをあまり感じなくなるといわれています。足腰が弱ったせいで、水飲み場まで行くのをめんどくさがってしまうこともありますし、関節の痛みなどで水を飲む体勢になるのが辛いということもあるでしょう。

また、若い犬でも、体調不良で水を飲む量が減ることがあります。たとえば、歯茎が炎症を起こして痛みがある場合は水を飲まなくなることが多いです。

犬の脱水症状を防ぐためにできる4つの工夫

ボウルで水を飲む犬

水を飲む量が減ると犬は脱水症状になる恐れがあります。

脱水症状を防ぐためには、犬が水を飲むように工夫しなくてはいけません。愛犬が水をあまり飲まないという時は、次の方法を試してみてください。

1.水飲み場を変える

犬の水飲み場は、犬が落ち着いて水が飲める場所に設置するようにしましょう。

場所を変えると飲むようになる犬も多いので、水飲み場を家の中にいくつか作ってみるのもオススメです。

2.容器を変える

水飲み容器を変えてみるのも一つの方法です。特に、水を飲みづらそうにしている場合は、愛犬の体の大きさやマズルの長さに合わせた容器を選ぶようにしてください。

ノズル型は使い方がわからない犬もいるので注意しましょう。

循環器型の給水器ならいつでも綺麗な水を与えることができ、流れる水を見て飲む意欲が湧いてくる犬も多いようなので、綺麗好きの愛犬にオススメですよ。

3.水の温度を変える

犬に与える水に夏場は氷を入れてみる、冬はぬるま湯にするなど工夫してみてください。水の温度が変わると、すんなり飲んでくれるようになる犬もいます。

4.手やシリンジで水を与える

高齢の犬にオススメなのが、手やシリンジで水を与える方法です。「喉が乾いたけど動くのが面倒だな~」と感じている犬なら、この方法で水を飲んでくれるはずですよ。

ただし、無理やり口に水を入れると誤嚥の恐れがあるので注意してください。

まとめ

水が入ったボウルと犬

もし愛犬があまり水を飲まない場合、食欲があって元気なら2、3日くらいは様子を見ても良いでしょう。

  • ぐったりしている
  • 食欲がない
  • 鼻や口の中が乾いている
  • 目が乾燥して目ヤニが出ている
  • おしっこが出ない、少ない

上記のような症状がある場合は脱水症状になっている可能性があるので、すぐに動物病院へ行ってください。

脱水症状にならないためにも、日頃から愛犬が飲む水の量はしっかりチェックしてくださいね。

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