犬がしていたらヤバい『危険なおしっこ』6選！すぐに病院へ連れて行くべき危ない症状とは？

犬の『危険なおしっこ』の特徴をご紹介します。ご紹介するような症状が愛犬のおしっこに見られたら、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

更新日：2023年06月12日

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

たたまれたペットシーツとチワワ

みなさんは愛犬の「おしっこ」を毎日観察していますか？

おしっこは犬の健康状態を知ることができる重要なバロメーターです。体内の変化は排出物であるおしっこに現れやすいので、日々チェックして愛犬の体調の変化を見逃さないようにしましょう。

おしっことビーグル

愛犬のおしっこに次のような異常があれば、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

なかには一刻を争うような重い病気が隠れている場合もありますので、すぐに対処できるように犬のおしっこは毎回確認するようにしましょう。

犬の正常なおしっこは、濁りのない淡い黄色をしています。おしっこを我慢していた時間が長いと色が濃くなったり、水をたくさん飲んだ後は薄くなったりすることもありますが、症状が続いたり、あまりに極端な色の変化は病気を疑いましょう。

たとえば、おしっこの色が濃い黄色で少し濁っている時は、膀胱で細菌が繁殖し膀胱炎になっている可能性があります。おしっこの色が黄色ではなく、茶色やオレンジ色をしている場合は肝臓機能が低下しているかもしれません。

他にも、おしっこの色が濃い場合に疑われる病気や原因には以下のものがあります。

おしっこは水分だけでなく体内から排出される老廃物が含まれているため、通常は黄色をしています。

ところが、腎臓の機能が低下していると老廃物をうまくろ過することができず、おしっこが水のような無色透明になることがあります。

犬のおしっこが無色透明な時は、慢性腎不全や糖尿病が疑われるので動物病院に相談しましょう。

愛犬のおしっこに血が混じったり、おしっこが全体的に真っ赤になる血尿をしたりする時は、泌尿器の炎症や傷によって出血している可能性があります。

考えられる原因は次のとおりです。

愛犬のおしっこに血が見られたら感染症や中毒になっていることもあるので、すぐに獣医師に相談してください。

病院で診察される犬

愛犬がペットシーツにしたおしっこが乾くとキラキラしている…。それは、結石になる前のミネラルの結晶である可能性が高いです。

この状態を放置してしまうと、尿路結石や膀胱炎を起こす恐れがありますので、早めに治療するようにしましょう。

愛犬のおしっこが緑色をしていたら「緑膿菌」という細菌感染の可能性が高いです。

緑膿菌に感染すると、膀胱や前立腺に炎症をもたらし、緑色の色素を出すためおしっこが緑色になってしまうのです。

愛犬がおしっこをしなくなった、トイレには行くのにおしっこが出ない。もしくは頻繁にトイレに行く…。このように、愛犬のおしっこの量や回数に変化が見られた時は要注意です。

おしっこの量や回数がいつもと違う時は、以下の病気の可能性があります。

特に愛犬のおしっこが出ない場合は、様子を見ずにすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

ペットシーツに乗る子犬

おしっこは、犬の健康状態を知るための重要な手がかりです。

犬は体調不良や痛みを感じていても飼い主に訴えることはできませんので、飼い主が日々体調をチェックし健康管理するようにしましょう。

もし愛犬のおしっこ危ない症状が見られたら、できるだけ早く動物病院で診察を受けるようにしてくださいね。