犬種特有の言葉
犬種ごとにそれぞれ特有の言葉が存在しているのは面白いですよね。今回は4つの言葉を取り上げます。
1.柴距離(しばきょり)
柴距離とは、柴犬が持つ、独特な距離感のことを言います。
- 近づき過ぎないこと
- 離れすぎないこと
- 一定の距離を保つこと
柴犬には、このような独特なルールがあります。
近づき過ぎると怒ることがあります。歯をむき出しにして威嚇してきます。「ガウッ!」と一喝、叱られることもあります。それなのに、離れ過ぎると寂しくなってしまうことがあります。不安で鳴いて飼い主を探し回ります。急に甘えん坊になって、抱っこされたがります。
一定の距離を保つことが大事で、一緒にソファーに座る時は、間に一人分くらいのスペースを開けることがあります。体をくっつけるようにして隣に座ることはあまり好きではありません。飼い主の姿が見える範囲であれば良いので、同じ部屋にはいます。
全ての柴犬に当てはまるわけではありませんが、大体このようなことを「柴距離」と呼んでいます。
柴犬は撫でられても喜ばないことがあります。挨拶をしても素通りすることがあります。愛嬌はあまりありません。素っ気なく感じられるかもしれません。
我が家の柴犬に対して声をかけてくださった方から「ああいう犬は可愛くないよね~」と言われたことがあります。
柴距離は、柴犬以外の犬種に見られることもあります。飼い主や家族が愛犬の「柴距離」を尊重してあげることができれば十分です。他人の言葉は全く気にしなくて大丈夫です。
2.猿期(さるき)
猿期とは、ポメラニアンの子犬に一定の期間で訪れる換毛期のことを言います。
幼い被毛からおとなの被毛へと生え変わるタイミングである時、「顔の中心部分の被毛」と「顔の周りの被毛」とに境界線が出来てしまうんです。
その時の顔の印象が「まるで子猿のようだよね」ということから猿期と呼ばれるようになったとされています。
ポメラニアンには「たぬき顔」と「きつね顔」の主に2つのタイプの顔があるのですが、どちらのタイプにも必ず猿期は訪れます。
我が家のポメラニアンは、きつね顔のタイプで、生後7カ月で我が家に来た頃、ちょうど猿期の真っ最中でした。
換毛の具合には個体差があるため、猿期が訪れるタイミングや終わるタイミングは犬それぞれ違うようです。
ポメラニアンの子犬に一定の期間で訪れる猿期は、とても貴重です。ぜひ写真や動画に残しておきましょう。
3.ブヒレス
ブヒレスとは、フレンチブルドッグ特有の遊び方のことを言います。
ブヒレスには、遊び方のルールがあり、間違った遊び方をしている犬がいたら必ず飼い主が止めに入らなければなりません。
ブヒレスは、複数で1匹を追い回して遊ぶのは違反です。お互いが、追いかける側にも、追いかけられる側にもなれるように遊ぶことが大事です。
追いかけ合って遊ぶ時、相手が「追いかけて~!」ではなく、逃げる仕草をした時は、追いかけるのをやめるのがルールです。
ブヒレスは興奮しやすいです。怪我や事故などトラブルの原因になります。愛犬が興奮し過ぎている時はすぐに止めに入ってください。
4.ポメハゲ
ポメハゲとは、ポメラニアンに起こる、原因不明の脱毛の症状のことを言います。
脱毛はなく、薄毛や貧毛であることからポメハゲと呼ばれることもあります。正式な名称がないことから、ポメラニアンの飼い主の間でポメハゲと呼んでいます。
サマーカットなど、被毛を短くカットし過ぎたことをきかっけにポメハゲを発症するポメラニアンが多い傾向にあるようです。
ポメラニアンの被毛は、しっかり生え揃うまでに数年かかると言われることがあります。我が家のポメラニアンも3歳頃までは貧毛でした。
ポメハゲかもしれない…と思われる場合には、かかりつけの獣医師や皮膚病を専門とする獣医師に相談してみてください。
成犬になってしばらくすると、薄毛や貧毛ではなくなり、脱毛部分もなくなり、ふんわりボリュームのある被毛に育つ場合もあります。
飼い主がネガティブに考えすぎると愛犬にもストレスを与えてしまうため、愛犬の被毛の変化を楽しむこともよい心がけなのではないかと思います。
まとめ
犬種特有の言葉を4つ解説しました。
- 柴距離
- 猿期
- ブヒレス
- ポメハゲ
最近は「柴距離」という言葉はメディアで取り上げられたりしているため、犬を飼っていない人にも知られてきているようです。
しかし、他の3つの言葉は業界用語のように独特なのかもしれませんね。
他にも、犬の飼い主さんしか使っていない言葉がありそうなので、調べてみると楽しいかもしれませんね♪