猟犬や牧畜犬は小型犬でも運動量が豊富
体が小さい小型犬は、運動量が少ないと思っている方もいらっしゃるかと思います。
個体差はあるものの小型犬のお散歩時間は1日に1回、30分程度。大型犬の場合は1日に2回、それぞれ30分~1時間が当てはまることが多く、実際に小型犬の運動量が少ないのは事実でもあります。
しかしルーツが狩猟犬や牧畜犬であった犬種は、非常に活発でアクティブ。大型犬に負けないくらいの運動量を必要とする犬種も存在するのです。
あまり知らずに迎え入れてしまうと、お散歩が大変なことになってしまうかも…。大型犬と並ぶほど運動量が多い犬種をぜひチェックしてみて下さい。
1.ミニチュア・ダックスフント
ミニチュア・ダックスフントは、もともとアナグマやウサギなどの狩猟犬として活躍していた犬種なため、他の小型犬と比べると運動量が多くなります。お散歩は最低でも20~30分程度が1日2回は必要になるでしょう。
ミニチュア・ダックスフントの特徴でもあり、魅力のひとつでもあるのが胴長短足な体型。その体型はもともと腰に負担がかかりやすいものでもあります。
運動不足になってしまうと肥満のリスクが高まり、さらに腰に負担がかかりやすく椎間板ヘルニアを発症するリスクが高くなります。健康維持のためにも毎日のお散歩時間は確実に確保してあげたいところ。過度な運動や段差がある場所のお散歩も避けたほうが無難でしょう。
ミニチュア・ダックスフントは非常に好奇心が強く明るい性格をしています。また行動だけでなく、性格も活発で友好的。落ち着いた一面も持ち合わせているため、お散歩さえクリアできれば非常に飼いやすい犬種と言えるでしょう。
2.ボストン・テリア
小さいながらも引き締まった筋肉質な体を持つボストン・テリアも、なかなか運動量が多い小型犬。ボストン・テリアは今でこそ愛玩犬ですが、ルーツを辿るとブルドッグとテリアのミックスから誕生した闘犬になります。
小型犬の中でも非常に珍しく、体重によりサイズが3つに分類される犬種でもあります。お散歩時間の目安は、9キロ未満は20~30分の散歩を毎日2回。9~11.35キロの個体は、30分以上の散歩を毎日2回行うのが一番理想的と言われています。
非常に活発で遊ぶことが大好きな犬種なので、人気の少ない広い公園でロングリードを使用しボール遊びをするなど、体を使う遊び方をすると喜んでくれるでしょう。
闘犬の血が入ってはいるものの、現在のボストン・テリアはほとんど攻撃性がなく優しくて陽気な性格の個体が多いです。時おりテリアの血が騒ぐのか何かに熱中すると興奮しやすい一面もあります。
3.ジャック・ラッセル・テリア
ジャック・ラッセル・テリアは、小型犬の中でトップクラスを誇る運動量が多い犬種。もともとハンティングドッグとして狩りをしていたジャック・ラッセル・テリアは、とても運動能力が優れている上に運動すること自体も大好きです。
ジャック・ラッセル・テリアの場合、毎日のお散歩はとても重要になります。体を動かすことが大好きなので、お散歩量が少ないとすぐに運動不足になりストレスを感じてしまうのです。
もともと無駄吠えが多い傾向にある犬種ですが、ストレスを感じてしまうと更に状況が悪化してしまう危険性があるので注意しましょう。毎日のお散歩は1~2時間しっかりと確保してあげましょう。
ジャック・ラッセル・テリアは、好奇心旺盛で陽気な性格をしています。愉快な家族の一員となってくれるような存在です。
しかし頑固で負けず嫌い、また非常に賢い一面もありますので、飼い主さんの力不足を見抜いてワガママになってしまうこともあります。そうなるとなかなか信頼関係も築きづらくなるので、子犬の頃からしっかりとしたしつけが必要になります。
まとめ
運動量の多い犬種は飼い主さん自身も体を動かすことが好きな方であれば、多くのレジャーを愛犬と一緒に楽しむことができるのでとてもオススメです。
しかし体力にあまり自信がない、また一人暮らしでお散歩に連れて行く人がひとりしかいないという状態はあまり向いていないかもしれません。
運動不足が引き金でストレスを感じ、問題行動が増えてしまうと飼い主さん自身のストレスにもなってしまうため、迎え入れるのであればしっかりと考えてからにしましょう。