犬に『にんじん』を与える時のNG行為3選!注意が必要な理由と正しい食べさせ方とは?

犬に『にんじん』を与える時のNG行為3選!注意が必要な理由と正しい食べさせ方とは?

犬に与えても問題ない野菜は多く存在しますが、中でもにんじんは低カロリーで抗酸化作用もある犬が食べても大丈夫な野菜の代表格です。そこで今回は、犬ににんじんを与える時の注意点や正しい食べさせ方を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に『にんじん』は食べさせて大丈夫!栄養作用も♪

にんじんを加える犬

犬はもともと肉食動物なので、野菜よりも肉のほうが体に適しています。また、ドッグフードは総合栄養食であることから、基本的には適量を与えることで犬に必要なエネルギーや栄養素を摂取することができます。

しかし、飼い主として別の食べ物も食べさせてあげたいと思いますよね。そんな時、自分が食べている野菜を一緒に味わわせてあげたいと思う方も多いでしょう。

にんじんは犬に食べさせても問題ない野菜の代表格です。βカロテンという皮膚や目の健康を維持してくれたり、免疫力向上や抗酸化作用の働きに期待できる栄養素が豊富に含まれています。

正しく適量を与えることで愛犬の健康サポートする役割を担ってくれるので、与え方のコツを知ってトッピングやおやつ代わりに取り入れましょう。

犬に『にんじん』を与える時のNG行為3選

にんじんを齧る子犬

では、犬ににんじんを与える時、どのような与え方に気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、犬に『にんじん』を与える時のNG行為を紹介します。

1.にんじんを与え過ぎる

犬に大量のにんじんを与える行為は控えてください。にんじんは健康に良い食材というイメージが強いですが、元々肉食動物である犬にとって、大量摂取は体調不良の原因となります。

与え過ぎることで本来健康効果の高いβカロテンが悪影響を及ぼし、肝臓に負担がかかってしまう恐れがあります。

また、食物繊維を大量摂取することで消化不良を引き起こしたり、下痢や嘔吐などの症状につながる原因になることもあります。

2.加熱せずに生で与える

犬ににんじんを与える

基本的ににんじんを犬に与える際は、必ず茹でるなど加熱してから与えるようにしましょう。生のまま与えてしまうと食物繊維の作用が強く働きすぎてしまい、下痢や軟便の原因になりやすいです。

火を通すことでにんじんの甘みが出たり、柔らかくなったりと食べやすさも上がるので、愛犬には加熱したにんじんを与えてください。

3.最初から大量に与えてしまう

初めて与える際はにんじんに限らず、すべての食材を少しだけ与えるようにしましょう。最初から大量に与えてしまうとアレルギー反応を引き起こし、体調不良や病院に連れていかなければならないほどの重い症状を発症する恐れがあるからです。

にんじんの場合、アレルギー反応が起こると痒みや発疹などの症状が見られます。また、嘔吐と下痢の症状が同時に起こる場合も、アレルギー反応の可能性が高いので直ちにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

犬ににんじんを与える際の正しい食べさせ方は?

にんじんを切る

犬ににんじんを与える際は、まず少量から与えるようにしましょう。にんじんを一欠片だけ茹でて与え、1〜2日ほど様子を見ます。特に問題がないようであれば、アレルギー症状が起こらないことが確認できたので、適量を時々与えることをおすすめします。

にんじんは以下のポイントを押さえて与えてください。

  • 必ず茹でて火を通した状態で与える
  • 1日に与える量はご飯のトッピングやおやつ代わり程度
  • 調味料は使わず素材そのままを与える
  • 喉に詰まらない程度の大きさにカットする

以上のポイントを押さえて、愛犬が安全ににんじんを味わえるよう配慮してあげましょう。

まとめ

見つめる犬とにんじんを持つ手

いかがでしたか。犬にとって『にんじん』は、適量であれば良い健康作用をもたらしてくれる野菜です。ただし間違った与え方をしていると、体調不良につながる恐れがあるので気をつけましょう。

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