『ハーネス』とは?首輪と何が違うの?
皆さんは愛犬とのお散歩に『首輪』と『ハーネス』のどちらを装着させていますか。
ハーネスとは、胴体を覆うように装着するタイプのものです。首輪よりも首に負担がかかりにくく、きちんとサイズを合わせると首輪より抜けにくいという理由から人気が高まっています。
ただしコントロールが首輪よりもしにくいため、まだ散歩トレーニング中のわんこにとっては、ひっぱり癖を助長させてしまう恐れがあるなど懸念点もあります。
また、装着が首輪よりも難しいことや短頭犬種は抜けやすいなど、デメリットも全くないわけではありません。愛犬の性格や体格などを考慮して選ぶべきでしょう。
犬にとって苦痛な『ハーネス』3選
もしも散歩にハーネスを使う場合、どのようなハーネスは避けるべきなのでしょうか。ここでは犬が苦痛を感じやすい『ハーネス』の特徴や理由について解説します。
1.大きさが合っていない
ハーネスにはさまざまな種類があります。多くのハーネスは愛犬の体格に合うように長さを調節できるため、事前に愛犬の体に通してぴったりのサイズに合わせてから使用します。
ただしハーネスの種類によっては、愛犬の体格や体のタイプ(胴長、短足など)に合わないハーネスもあり、このようなハーネスを装着してしまうと苦痛に感じたり、スポッと抜けやすくなったりする恐れがあります。
ハーネスを購入する際は必ず店舗などで愛犬に試着させ、愛犬の体に指1本程度が入るくらいのサイズ感まで調整できるかどうかを確認しましょう。
2.犬種ごとの体型に適していない
先ほど体のタイプに合わないハーネスもあるという話が出ましたが、犬種によってはハーネスが体型になかなか適さない犬種も存在します。
例えば、ダックスフンドやコーギーのように胴長短足の犬種は、多くのハーネスがしっかりと密着せず、他の犬種よりも抜けやすい構造になりがちです。
胴長短足の犬種には、彼らに合ったハーネスが販売されています。愛犬の体型に適したハーネスを選ばなければ、事故や苦痛の原因となるので気をつけましょう。
3.装着方法が複雑なハーネス
ハーネスにはいくつか種類があります。従来のデザインである『H型』や気軽に装着できる『8の字型』、洋服のように着られる『ベスト型』、ひっぱり癖のある犬におすすめの『イージーウォーク型』です。
従来よく使われていたH型は、他のハーネスに比べると装着する方法が難しいと感じる飼い主さんも多く、嫌がる犬も多い傾向にあります。
また、最近ではさまざまなハーネスが販売されるようになったため、ファッション性などを重視してしまうと、装着方法が複雑で使いにくさを感じてしまう可能性もあるでしょう。
愛犬にハーネスを選ぶ際にチェックすべきポイント
愛犬にハーネスを装着したいと考えている飼い主さんは、愛犬にぴったりなハーネスを選んであげる必要があります。以下のポイントをチェックして、愛犬に適したハーネスを探してあげましょう。
- 愛犬の体格に合ったサイズ
- 愛犬の性格や健康状態に合った負担のない形状
- 季節に応じて体温調節しやすい素材に切り替え
- ひっぱり癖がある子はイージーウォークタイプ
- 老犬には足腰に負担の少ない「背中ハンドル付き」
ハーネスの基本的なチェックポイントは以上です。愛犬の体にピッタリとフィットするものを選ぶことはもちろん、活発な子には耐久性の高いものを、ひっぱり癖のある子にはイージーウォークタイプのものを選んであげるなどの配慮も重要です。
また、ベスト型を使用する場合は、季節に応じて体温調節しやすい素材に切り替えることも配慮しましょう。
まとめ
いかがでしたか。適していないハーネスを装着してしまうと、かえって愛犬に苦痛を与えて散歩が楽しくないと感じてしまう恐れがあります。足腰、首周りに負担をかけないためにも、愛犬に合ったハーネスを選びましょう。