犬の『留守番』に伴うリスク4つ 命を守るために配慮すべきこととは

犬の『留守番』に伴うリスク4つ 命を守るために配慮すべきこととは

『犬の留守番に伴うリスク』についてまとめました。愛犬がひとりきりになる留守番中は、命にも関わるリスクが伴うことがあります。今回は、犬の「留守番」に伴いやすいリスクと対策を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の留守番に伴うリスク

階段にペットゲート、ボーダーコリー

1.転落事故・転倒事故

犬の留守番に伴うリスクには、転倒事故・転落事故があります。

  • ソファーから飛び降りた時
  • 階段の上り下りをした時
  • フローリングを歩いていた時

このような時、事故は起こりやすいです。犬の骨折の多くは自宅で起きており、留守番中や飼い主の目が離れたわずかな時間に大怪我を負うケースがほとんどです。

ソファーには犬用の階段やソファーを設置してあげるとよいです。階段の上り下りをさせないためペットゲートを設置するとよいです。フローリングには犬が滑らないための工夫をしましょう。

2.おもちゃの誤飲誤食

犬の留守番に伴うリスクには、おもちゃの誤飲誤食があります。

おもちゃで遊んでいる時、誤って飲み込んでしまうことがあります。バラバラに噛みちぎって食べてしまうことがあります。

「退屈しないように」と与えるおもちゃは、ちゃんと犬用のおもちゃで、愛犬に合ったサイズであると思います。しかし、普段は安全に遊ぶことができる犬も、なぜか留守番中に限ってイタズラをしてしまいたくなるようです。「ダメだよ!」と叱る飼い主がいないからです。

誤飲誤食を心配される場合、留守番中の犬におもちゃは与えない方がよいです。出かける前と帰宅した後でたくさん遊んであげてください。

3.感電事故

噛みちぎられたコード

犬の留守番に伴うリスクには、感電事故があります。

家電製品のコードを噛んでしまい、火傷を負ってしまうことがあります。軽度であれば痛みを感じる程度ですが、重度である場合には不整脈などを起こし、死に至る可能性があります。

犬にとってコード類は、つい遊びたくなってしまう形状をしているようです。噛み応えがあり、物を噛んで遊ぶことが好きな犬にとっては格好のおもちゃです。

どうしてもコードを挿したままにしなければならない家電製品がある場合には、犬が噛んでしまわないための対策を必ずしましょう。とくに、ドライヤーや充電器など、今使わない家電製品のコードは必ずコンセントから抜いて出かけるようにしましょう。

4.熱中症

犬の留守番に伴うリスクには、熱中症があります。

高温多湿の室内では、犬は熱中症になりやすいです。留守番中に、熱中症で命を落としてしまった犬も数多くいます。

ケージの中で留守番する犬の場合、涼しい場所を求めて自由に移動することができないため、熱中症になるリスクが高いです。

犬種や健康状態などによって異なりますが、犬が快適に過ごすことができる室内の温度は18℃~22℃くらい、湿度は40%~60%くらいを目安に管理するとよいです。

留守番中の熱中症のリスクは夏場だけではなく、冬場にもあります。暖房で室内を暖め、防寒服を着せている場合、犬にとって暑すぎてしまうことがありますのでご注意ください。

愛犬が留守番する室内のエアコンは、スマートフォンで遠隔操作できるタイプへの買い替えがおすすめです。外出先から設定温度を変更したり、停電によってストップしてしまったエアコンを再稼働させたりすることができます。

まとめ

コードをくわえたジャックラッセルテリア

犬の留守番に伴うリスクを4つ解説しました。

  • 転落事故転倒事故
  • おもちゃの誤飲誤食
  • 感電事故
  • 熱中症

出かけた後で(犬が食べてはいけないものをテーブルの上に出しっぱなしにしてきちゃったかも…?!)とヒヤッとしたことはありませんか。帰宅した時、愛犬の出迎えがなくてドキッとしたことはありませんか。

飼い主のいない留守番中は、愛犬の身に何か起きてしまっても誰も助けてくれません。間に合わなかった…などと悲しい事故は絶対に起きてほしくありません。

愛犬が留守番をする室内は、愛犬が安全に安心して飼い主の帰宅を待つことができる部屋づくりをしてあげてくださいね。

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