愛犬が『辛いです』と飼い主に伝えている時のサイン4つ!原因別のケア方法や対処法を解説

愛犬が『辛いです』と飼い主に伝えている時のサイン4つ!原因別のケア方法や対処法を解説

犬は心身に辛さを感じていても「辛い」と言葉で訴えることができません。仕草や行動、態度で飼い主に訴えかけています。今回は、犬が「辛いです」と飼い主に伝えている時のサインや原因別の対処法について解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

愛犬が『辛いです』と飼い主に伝えている時のサイン4つ

ぐったり寝そべるトイプードル

犬は辛いと感じていても言葉で伝えることができません。その代わりに仕草や行動など、ボディランゲージで飼い主に訴えていることがあります。

こうした不調のサインをいち早く察してあげることで、ストレスを早期にケアしてあげたり、病気の早期発見につなげることができます。ここでは、愛犬が「辛いです」と飼い主に伝えている時のサインを紹介するので、愛犬の様子を毎日チェックしてあげましょう。

1.同じ場所から動こうとしない

同じ場所から動かずじっと1日中過ごしていたり、名前を呼んでも近づかず困ったようにこちらを見つめるだけだったり…。なんだか違和感を感じることはありませんか。

このような反応を見せる時は、体に何らかの不調を感じ取っている可能性が高いです。足腰を痛めていたり腹痛や不快感を覚えているなど、怪我や病気、体調不良のサインによく見られます。

また、いつもより食欲がない、おやつすら食べないなどの異変も体調不良のサインであることが多いです。その日は様子を見て、翌日になっても様子が戻らないようならば、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

2.パンティングしたり涎を大量に垂らしたりする

パンティングする犬の口

荒い呼吸を繰り返すパンティング行為や、涎を大量に垂らすなどの呼吸異常が見られる場合は、気温が高かったり体温が高く発熱しているなどのサインで見られます。

また、何らかの原因で呼吸がしづらくなっている可能性もあり、すぐに環境の改善や原因の治療が必要です。

まず夏場であれば、エアコンなどを活用して室温を適温に維持したり、水分補給を促したりしましょう。それでも呼吸に異常が見られる場合は、病気や熱中症を発症している可能性があるので、早めに動物病院に連れて行きましょう。

3.ブルブルと震えている

体調不良時には、ブルブルと体を小刻みに震わす様子が見られることも多いです。自分の体調に異変を感じているため、不安や恐怖から体が震えてしまっているのでしょう。

状態によっては小刻みに体を震わした後、嘔吐や下痢の症状が見られることもあります。急性胃腸炎や内臓疾患などで見られることが多く、1〜2日このような症状が見られる場合は、早めに検査で原因を究明しましょう。

4.落ち着きなくウロウロと歩き回る

部屋を歩き回る犬

「何となく体調が悪い」という時には、落ち着きなくウロウロと歩き回ることもあります。また、怪我をしている時や足腰を痛めている時にも「座るのが辛い」という理由から、ソワソワと部屋の中を歩き回る様子が見られます。

他にも精神的に強いストレスを感じているときは、気を紛らわすために部屋の中を落ち着きなく歩き回ったり、同じ行動を繰り返すような行動が見られることが多いです。

ソワソワと落ち着きなく歩き回る様子が見られたら、何に対してストレスを感じているのか原因を考えてみましょう。また、座ろうとすると痛そうに立ち上がってしまう様子が見られる場合は、病院に連れて行ってあげてください。

愛犬が辛さを訴えている時の原因別ケア方法や対処法は?

愛犬を撫でる男性

愛犬が辛いサインを訴えている時、飼い主はどのような対処をすべきなのでしょうか。

体調不良によって元気や食欲が消失している場合は、1日様子を見ましょう。他に嘔吐や下痢などの症状が見られる場合は、何らかの病気を発症している可能性があるため、早めにかかりつけの動物病院を受診します。

また、パンティングや涎を大量に分泌するなどの症状が見られる場合は、まず生活環境を見直してみてください。特に室温や直射日光のあたり具合、水分補給量に関しては早急に対処しましょう。

ブルブルと震えている場合は、前後の様子をよく観察します。他に症状がない場合は、不安から震えていることが多いので、隣に寄り添って様子を見てあげたり、気持ちを落ち着かせるために優しく撫でたり包み込んであげたりしてください。

その後、下痢や嘔吐が止まらないといった様子を見せる場合は、早急に動物病院へ連れて行き検査を受けましょう。

最後に、ストレスによって常同行動や部屋を歩き回るといった行動が見られる場合は、不安の原因を突き止めましょう。生活環境が変わったり、飼い主からの愛情不足が原因であれば、愛犬と過ごす時間を毎日作り、愛犬が喜ぶようなコミュニケーションをとることを意識してください。

スキンシップはもちろん、おもちゃを使って一緒に遊んでみたり、マッサージを取り入れてみたり、忙しい時間はアイコンタクトだけでも積極的にとるようにするなど、意識してコミュニケーション方法を改善しましょう。

まとめ

ブランケットを被る犬

いかがでしたか。犬は「辛い」と感じた時、今回紹介したようなサインを見せることが多くあります。こうしたサインを見逃さず、なるべく早く対処することで病気の早期発見やストレスケアにつなげられるでしょう。

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