犬の病気を早期発見する『5つのチェックポイント』毎日確認すべき場所や予防するための対策とは?

犬の病気を早期発見する『5つのチェックポイント』毎日確認すべき場所や予防するための対策とは?

犬は自分の体調の変化を言葉で伝えることができません。そのため、飼い主が毎日の健康観察によって異変をいち早く察してあげることが大切です。今回は、犬の病気を早期発見する『チェックポイント』を紹介するので、参考に健康チェックしてみてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

日々の観察が愛犬の病気を早期発見する鍵に!

振り向く犬

犬は私たちのように言葉で気持ちを伝えることができません。体に異変を感じていても「痛い」「辛い」と伝えることはできませんし、犬をはじめ動物たちは自分の弱い部分を隠そうとするため、意識して観察していなければ気付きにくいでしょう。

毎日愛犬の体を触れたり見たりして意識的に健康チェックし、少しの違和感や異変から病気を早期発見することが大切です。

また、年に1〜2回は定期検診を受けることで、日々の観察や触診で気付けない隠れた病気を早期発見、早期治療に導くことができます。

犬の病気を早期発見する『5つのチェックポイント』

目を診察される犬

日々のコミュニケーションで愛犬の病気を早期発見するには、どのようなポイントを重点的に観察するべきなのでしょうか。ここでは犬の病気を早期発見するチェックポイントを5つ紹介します。

1.目

犬の目を観察することで、目の病気だけでなく全身に関わる病気の早期発見につながることがあります。例えば、黒目が白く濁っていたり、何度も瞬きをしているなど愛犬自身が気にする様子を見せている場合は、何らかの異常が生じているサインかもしれません。

また、見逃しがちですが、涙や目ヤニが多く分泌している場合もトラブルが発生している可能性があります。涙や目ヤニが大量に出ている場合は、一度かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

2.鼻

昔から犬の鼻は健康状態を表しているといわれてきましたが、実際に犬の鼻をチェックすることで、その日の健康状態を知ることができます。

健康的な犬の鼻は、触ると少ししっとりと湿っている状態ですが、体調の悪い犬の鼻はカサカサと乾き切っています。反対に、いつもより明らかに湿り気が多かったり、ねばつきがみられる場合も体調不良のサインである可能性が高いです。

3.呼吸

犬の呼吸

犬が病気を患っている時、呼吸に異常が見られることは多くあります。いつもより呼吸が速かったり、呼吸の仕方が荒いと感じる場合は、まず室温や気温を見直し改善しましょう。

その上で呼吸の速度や荒さが治らなかったり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの異常音が呼吸に混ざって聞こえる場合は、緊急性の高い症状を引き起こしている可能性があります。すぐに動物病院を受診してください。

4.態度や動作の変化

普段は触られることを好む愛犬が、触ると嫌がったり悲鳴のような鳴き声をあげたりすることはありませんか。このような態度の変化が見られる場合は、触られると痛みや違和感が生じることで、不安を感じているのかもしれません。

また、歩き方がいつもと違う、後ろ足を引きずっている、立とうとすらしないなどの行動の変化が見られる場合も要注意です。体に異変が生じているサインなので、早めに動物病院で診察してもらいましょう。

5.排泄物

毎日必ずおしっこやうんちをしていると思います。これらの排泄物は健康状態を知るバロメーターとなるため、処理する前に観察してみてください。

赤い血が混ざっていたり、うんちが水っぽかったり、おしっこの色がいつもより濃すぎる場合は、動物病院で体調を診てもらいましょう。また、おしっこにキラキラと光る粒のようなものが混ざっている場合も、結石などの病気が疑われます。早めに受診してください。

愛犬を健康に育てるために意識するべき予防策は?

ブラッシング

毎日健康チェックすることも大切ですが、日頃から愛犬が病気を患わないよう気をつけることも大切です。以下の予防対策を日常的に意識し、体調管理を行いましょう。

  • 少しでも異変を感じたらかかりつけの病院へ行く
  • 必要な予防接種や駆虫薬を行う
  • 適切な食事量と運動量を管理する
  • ストレスがかかりにくい生活環境を整える
  • 毎日スキンシップやブラッシングを通して健康チェック

必要な予防接種や駆虫薬の投与はもちろんですが、適切な食事量と運動量の管理も重要です。運動不足やおやつの与えすぎは肥満になり、あらゆる病気の原因となります。

また、ストレスによって病気を誘発するリスクもあるため、なるべく愛犬が過ごしやすい生活環境を整えてあげましょう。室温や落ち着いて過ごせる環境を意識してみてください。

最後に、毎日スキンシップや遊び、ブラッシングなどを通して健康状態をチェックしてください。触診や行動を意識的に観察することで、昨日と違う点に気付くことがあるかもしれません。

まとめ

女性とビーグル

いかがでしたか。犬の病気を早期発見するためには、飼い主の観察力が重要です。日頃から健康的な愛犬の状態を熟知することで些細な異変も見逃さず、病気の早期発見につながります。ぜひ今日から健康チェックを兼ねて、愛犬とコミュニケーションをとりましょう。

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