犬が快適に過ごせる温度
基本的に、犬が快適に過ごせる部屋の温度は22~26度程度だとされています。ただし、これは冷房などを使用しておらず、外からの風が入ってきている場合なども含めて考えられているものです。
湿度や風の有無にもよりますが、室温が28度を超えてくると、犬は暑さや苦しさを感じるようになる可能性があるのでエアコン(冷房)の使用を考えるといいでしょう。
ただし、気温はそれほど高くなくても湿度が高いと熱中症になるリスクが高くなったり、風がなく空気がこもっていると不快に感じたりするようになります。その時々の状況や体感に合わせてエアコンを使用するか決めるようにしてくださいね。
また、すべての犬にとって上記の室温が快適とは限りません。犬種や個体によって適温が異なるので、愛犬の様子を見て調節することも必要です。
原産国が寒い地域の犬種は、厳しい寒さに耐えられる体の作りになっている一方、暑さに弱いという面を持っています。また、同じ犬種でも子犬や老犬は、体温調節が苦手だったり寒さを感じやすくなったりするとも言われています。
犬と過ごす部屋でのエアコンの使い方
エアコンの設定温度
犬にとっての適切な室温は22~26度程度とされていますが、暑い季節にエアコンを使用して部屋を涼しくする場合は、エアコンの設定温度を25~28度あたりにしておくといいでしょう。その上で実際の室温が27度前後になれば問題ないと思います。
同じ設定温度でも、外気温や部屋の状態、エアコンによって室温は異なってくるので、できれば室温計を置いておくことをおすすめします。
使用すべき時期
少しあたたかくなってくると、エアコンをいつから使うか悩む飼い主さんも多いと思います。一昔前はエアコンは本格的な夏である7~8月に使用するものでしたが、近年は春に季節外れの暑さとなる日があったり、10月に30度近い気温になったりすることもめずらしくありません。
そのため、季節に捉われることなく実際の外気温や室温に応じてエアコンを使用するようにして、愛犬が快適に過ごせる空間を作ってあげましょう。
「まだ6月だからエアコンは早い」などと我慢することで、愛犬はもちろん飼い主さんも熱中症になってしまうことがあるので、愛犬の様子や体感を大切に考えてみてください。
エアコンを使うときの注意点
冷風が直接当たらないようにすること
エアコンを使用するとき、ベッドやケージなど犬が長時間過ごすスペースに直接風が当たらないように気をつけましょう。エアコンの風は当然冷たいため、直接当たり続けると体が冷えすぎてしまいます。
特に、扉を閉めたハウスやケージのように、犬が寒いと思ったときに逃げ場がない状態の場合は十分配慮が必要です。
人感センサー付きエアコンは危険性あり
エアコンを稼働させた部屋で犬を留守番させるときに気をつけたいのが、「人感センサー」です。人の動きを感知して風向きや作動状態を変えられる優れた機能ですが、部屋の中にいるのが小さな犬だけでは人感センサーが反応しないことがあるのです。
エアコンが室内を「無人状態」と認識してしまうと、室温が上がってしまったりエアコンが停止してしまったりすることがあり、愛犬が熱中症になってしまう可能性が考えられます。
犬だけで留守番させる場合は、それらの機能を切っておくようにしましょう。
まとめ
この記事では、犬が快適に過ごせる部屋の温度やエアコンを使うときの注意点などを解説してきました。ただし、ここでの情報はあくまで一般的なものであり、適切な温度には個体差があることを覚えておいてください。
愛犬の特性や様子をしっかりと把握したうえで、快適な空間を作ってあげてくださいね。