犬が『情緒不安定』になっている時の行動や仕草4つ!飼い主にできる心のケア方法とは?

犬が『情緒不安定』になっている時の行動や仕草4つ!飼い主にできる心のケア方法とは?

犬もストレスが溜まりすぎると『情緒不安定』な状態に陥ることがあります。また、その状態を放置していると悪化し、健康にも悪影響を及ぼす恐れがあるのです。今回は、犬が『情緒不安定』になっている時のサインを紹介するので、今すぐチェックしてみましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬はどのようなことが原因で『情緒不安定』になるの?

無気力な犬

犬もストレスを強く感じることで異変が生じます。情緒不安定になる子も多く、原因として以下のような理由が考えられます。

  • 生後7~8週齢頃に母犬との交流が少なかった
  • 飼い主さんからの愛情不足
  • 飼い主に対する依存心が強すぎる
  • 生活環境に大きな変化があった

特に今まで問題なかったのに、最近情緒不安定な様子を見せるという場合は、愛情不足や依存心が強すぎるあまり起きる『分離不安症』、生活環境の変化などが考えられます。

それぞれ適切な対応は異なりますが、適切な愛情をたっぷり注ぎ、犬として健康的な生活を送らせてあげることで、徐々に落ち着きを取り戻す犬が多いです。

犬が『情緒不安定』になっている時の行動や仕草4つ

イタズラする犬

では、犬が情緒不安定になっている時、どのような行動や仕草が目立つのでしょうか。ここでは、犬が『情緒不安定』になっている時に見せるサインを4つご紹介します。

1.ソワソワと落ち着きなく室内を歩き回る

以前よりソワソワと落ち着きなく室内を歩き回っている様子はありませんか。ふと見ると何も用事はなさそうなのに、室内をうろうろと歩き回る愛犬に違和感を覚える飼い主さんも多いでしょう。

この行動は漠然とした不安や恐怖、違和感などを紛らわせようと犬がとりがちな行動です。情緒が乱れているために、こうした奇妙な行動に出てしまうのでしょう。

2.室内を荒らしたり破壊行為に出る

強いストレスが原因で情緒不安定になると、そのストレスを発散させるために室内を荒らしたり、家具などを破壊するといった問題行動を起こす犬も多いです。

今までこのような問題行動を起こしていなかった犬が、突然こうした行動に出る場合、ストレスが原因であることが大半です。叱るのではなく、原因を突き止めて適切に対応しましょう。

3.無駄吠えが増える

ケージの中で吠える犬

ストレスが溜まり情緒不安定になることで起こり得る問題行動には、無駄吠えの増加も含まれます。ストレスが溜まることで、今まで抑えてきた本能的な行動が表に出てしまう代表的な例と言えるでしょう。

他にも情緒不安定になった犬が見せる問題行動として、今までできていたトイレが正しくできなくなり、トイレ以外の場所で粗相してしまうという異変が見られます。

やはりこうした問題行動や異変にも叱ったり怒鳴ったりせず、冷静に落ち着いて対処するようにしましょう。

4.自分の前足を舐めたり噛んだりする

ストレスが溜まりすぎて情緒不安定さが悪化してしまうと、自傷行為に走る犬もいます。よく見られる自傷行為には、自分の前足を舐めたり噛んだりすることで皮膚炎を発症したり、切り傷を作ったりする行為があります。

こうした行動は『常同行動』と呼ばれる気持ちを落ち着かせる自己対処法の1つですが、行き過ぎると前述したように自傷行為につながる危険性があるのです。愛犬の様子を観察し、前足を頻繁に舐めている様子が見られる場合は早めに対処しましょう。

情緒不安定な愛犬に飼い主ができる心のケア方法

愛犬と見つめ合う女性

もしも愛犬が情緒不安定な行動を見せた場合、飼い主はどのような心のケアに努めるべきなのでしょうか。一般的な方法ではありますが、以下のケアを日常に取り入れていきましょう。

  • 愛犬とだけ向き合うコミュニケーションタイムを増やす
  • 簡単な遊びやトレーニングを通して褒める機会を増やす
  • 散歩や運動時間を増やして運動不足やストレスを解消させる
  • 常に一緒にいるのではなくお互いひとりで過ごす時間に慣らす
  • 飼い主外出前後は大袈裟にかまわない

愛情不足や生活環境の変化によって情緒不安定になっている場合は、コミュニケーションを積極的にとり、愛情をたっぷり注いであげることが大切です。

反対に、依存心が高くなりすぎて『分離不安』のような状態に陥っている場合は、適度な距離感を見直し、徐々にひとりで過ごす時間に慣れさせていきましょう。

どのような状態でも、犬にとって健康的な生活は重要です。散歩や運動、遊びを通してコミュニケーションをとりながら、運動不足解消やストレス発散に努めましょう。

まとめ

ソファの犬

いかがでしたか。今回は犬が情緒不安定になっている時のサインや心のケア方法を紹介しましたが、状態が改善されない場合は、ストレス診療に精通している病院やドッグトレーナーさんなどに相談してみましょう。

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