犬の前で鳴らすべきではない『音』4選!嫌がってしまう理由とストレスを与えない方法とは?

犬の前で鳴らすべきではない『音』4選!嫌がってしまう理由とストレスを与えない方法とは?

犬はあらゆる音を私たち人間以上に大きく、敏感に感じ取ってしまいます。それゆえに強いストレスの原因となることも少なくありません。今回は、犬が嫌がる目の前で鳴らすべきではない『音』とその理由を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の聴力は超優秀!それゆえストレスの原因にも…

片耳を立てる犬

犬は人間よりも周波数の高い音や、音圧が小さい音を聞き取ることに優れており、より遠くの音や小さな音を敏感に察知することが可能です。

音の種類によって聴き取りが得意な音と苦手な音がありますが、多くの場合、人間よりも優れた聴力を発揮することがわかっています。

ただし、優秀な聴力を持つからこそ、苦手な音がより不快に聞こえるなどストレス原因となることも多いです。飼い主は愛犬がなるべくストレスを溜め込まないよう、一緒に暮らす上で配慮してあげましょう。

理由も解説!犬の前で鳴らすべきではない『音』4選

驚く犬

犬の前で気をつけるべき『音』には、どのような音が含まれるのでしょうか。ここでは、犬の前で鳴らすべきではない『音』とその理由について解説します。

1.注意喚起する時の音

周囲に注意喚起を促すような大きな音は、私たち人間でも「何!?」と驚いてしまうことがあります。より音に敏感に反応する犬たちにとっては、そうした音は恐怖の対象になりやすいです。

例えば、踏切の警報音や消防車などのサイレン音を苦手とする犬は多くいます。これらの音は、本能的に「危険だ」「怖い」と思わせるように作られているため、犬たちも同様に不安や恐怖を駆り立てられてしまうのです。

2.突然の轟音

犬は突然の大きな音に強い恐怖を感じます。例えば、以下のような轟音に苦手意識を持つ犬は多いです。

  • 掃除機
  • ドライヤー
  • 工事の音

工事の音が外から聞こえると、怯えたように飼い主の側にやってくる犬は多いですよね。また、掃除機やドライヤーなどの生活圏内にある音も嫌がる傾向にあります。苦手な生活音は少しずつ慣らしていきましょう。

3.空気の振動を伴うような音

ドラムに困惑する犬

音は空気を伝って振動として鼓膜に届くといわれています。しかし、犬には低い周波数の音は聞こえないため、低く空気の振動を大きく伴うような音は、音として入るのではなく「なんだかわからないけれど、怖い振動」として感知します。

  • 和太鼓やドラムの音
  • 車のエンジン音

以上の音は、特に空気の振動を感じやすい音です。雷を怖がる犬は多いですが、和太鼓やドラムの音、車のエンジン音も空気の振動が強く感じられるため、苦手意識を持ちやすいといわれています。

4.低い不機嫌そうな声

よく「犬は男性よりも女性になつきやすい」と言われることがありますが、これは男性よりも女性の方が声が高く柔らかいからと考えられています。

低い声音から、犬は「不機嫌なのかも」「怒っているのかも」と感じ取るため、こうした声も苦手な音として捉えられやすいです。

愛犬にストレスを与えないよう配慮すべきポイントは?

リモコンを操作する女性

日常生活の中で少しでも愛犬にかかるストレスを軽減するためには、『音』に気をつけてあげることも大切です。以下のような習慣を意識することで、音によるストレス負担を減らすことができるでしょう。

  • テレビやタブレットの音量を下げる
  • 音の出る子ども用おもちゃを生活範囲に置かない
  • 掃除機やドライヤーなどの生活音には少しずつ慣れさせる
  • 愛犬と接する時はなるべく高く柔らかい声を意識する
  • 叱る時も必要以上に大きな声を出さない

テレビの映像やタブレットの動画には、犬が苦手な音が含まれていることも多いです。しかし、そうした事態は予期せずに起こるため、最初からなるべく音量を下げておくことで、愛犬のストレス負担を軽減できます。

また、苦手な生活音には少しずつ慣れさせることが必要です。まずは、そのものを見たり触れたりするところから始め、別の部屋からその音を聴かせたり、少しずつ音の距離を縮めたりすることで、徐々に苦手な音を克服できるようになります。

まとめ

顔を隠す犬

いかがでしたか。私たちにとっては特別気に留めないような音でも、犬にとっては強い恐怖心を煽られる音は多く存在します。なるべくストレスをかけないよう、できる範囲で配慮してあげましょう。

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