1.寒くて震えている場合
まず最も単純な理由としては、寒さから震えていることが考えられます。
わんこはモフモフの被毛に覆われていることから、一般的に暑さよりは寒さに強い動物ですが、犬種や個体、ライフステージや体調によっては日本の寒さは大変辛いものです。冬の寒い日にわんこがブルブルと震えていたら、早急に暖をとってあげましょう。
暖房機器などを上手に利用して
わんこが快適と感じる気温は21〜24度前後と言われています。その気温に達していない場合には、暖房機器などを利用して室温を上げてあげましょう。
安全面や機能性から考えるとエアコンがベストではありますが、エアコンは室内全体が暖まるまでに時間がかかるため、すでにわんこがブルブル震えて寒さを訴えているような場合には、ホットカーペットやストーブあるいは毛布で包むなどして、まず早急に温めてあげる必要があります。
2.怖い・ストレスから震えている場合
次に多いパターンとしては、恐怖やストレスを感じて震えている場合です。
ハウスの中やソファーの下、部屋の隅っこなど狭いところに身を寄せてブルブル震えている、震えながら所在なく室内を動き回り鼻をくんくんと鳴らしているなどの様子が見られたら、恐怖やストレスを感じていると判断してまず間違いないでしょう。
ただし何に対して恐怖やストレスを感じるかはその子次第ですから、まずは愛犬が何を恐れているのかを把握する必要があります。
普段通りの態度で安心させて
愛犬がブルブル震えて怖がっていると、「どうしたらいいんだろう!」と飼い主さんまでパニックになってしまうことがありますがそれはNG。
パニックになった飼い主さんを見て、愛犬も余計に不安を募らせてしまいます。愛犬が恐怖やストレスで震えているときには、飼い主さんはなるべく普段通りの態度をとるようにしましょう。
飼い主さんが落ち着いていつも通りにしている姿を見ていると、わんこも「あれ?飼い主さんが普通にしているってことは、怖がるようなことはないのかも」と理解して落ち着く場合があります。
また「大丈夫だからね!」と強くハグしてあげたくなるかもしれませんが、ストレスを感じているときにぎゅっと身体を拘束されるとわんこは驚いてしまいます。愛犬が身を寄せてくるような場合には、そっと寄り添い、温かな体温で安心させてあげてくださいね。
3.興奮で震えている場合
ここまでネガティブな震えをご紹介してきましたが、中には喜びや嬉しさといった興奮のあまりに震えてしまう子もいます。
飼い主さんのお出迎えの際や、ごはんやお散歩の前など、嬉しそうにしっぽを振ったり目を輝かせたりしながら震えている場合には、テンションが上がりすぎていることが原因なので心配はいりません。
オスワリでスイッチを
興奮で震えている分には特に対処は必要ありませんが、興奮がひどすぎて問題行動に発展しそうな場合には落ち着かせることが必要です。
そんなときに役立つコマンドが「オスワリ」。愛犬が興奮して手がつけられないと感じたら、「オスワリ」をさせて落ち着かせましょう。「オスワリ」はわんこの気持ちの切り替えスイッチの役割を果たしてくれます。
4.病気や怪我で震えている場合
心理的な原因で震えてしまうのとは別に、病気や怪我によって震えが起きている場合もあります。こういった場合には震えだけでなく元気がなかったり、食欲減退、嘔吐・下痢などの他の身体症状も伴うことが多いですから、よく観察して異常がないかを確かめましょう。
動物病院を受診して
少しでもおかしいなと思うようであれば、ためらうことなく動物病院を受診して獣医師の指示をあおぎましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が震えているとびっくりしてしまいますが、そんなときこそ飼い主さんが頼れる存在であるのを見せるときです。愛犬の震えの原因を判断し、適切な行動で対応して震えを止めてあげましょう。