愛犬がパニックになっている時のサインとは
犬は驚いたり強い恐怖を感じると感情がコントロールできなくなり、パニック状態になることがあります。
犬がパニックを起こす原因は主に次のとおりです。
- 大きな音
- 知らない人や犬、物への恐怖
- 興奮
- 分離不安
特に大きな音、雷や花火の音に驚いてパニックになる犬は多いです。
ここからは、犬がパニックになった時に見せるサインをご紹介します。
1.激しく吠える
犬はパニックになると激しく吠える続けることがあります。
知らない人が家に来た時や、散歩中にすれ違った犬に激しく吠えるのも警戒心や恐怖からパニックになっているサインです。
また、分離不安を抱える犬は飼い主の姿が見えなくなると強い不安感にかられてしまい、大きな声で吠えることがあります。
2.噛みつく
普段は全く噛まない犬でも、興奮してパニック状態になると突然噛みつくことがあります。恐怖心や不安感から自分の身を守ろうとし、攻撃的になってしまうのです。
たとえ懐いている飼い主であってもパニック状態になった犬は噛んでしまいますし、まったく知らない人を噛んでしまう恐れもあります。温厚な性格の犬でもパニック状態の時は注意してください。
3.逃げたり隠れようとする
犬はパニックになるとその場から逃げ出そうと走りだしたり、思わぬ場所に入り込んで隠れてしまうことがあります。
実際に、雷や花火の音に驚いた犬がパニックになり、飼い主の元から逃げてしまう事故は数多く報告されています。
大きな音は飼い主も予期しないタイミングで鳴ることがあるので、屋外にいる時は犬が逃げないようにリードをしっかり付けておきましょう。
4.震える
パニックになっている犬は全身をブルブルと震わせることがあります。動物病院で愛犬が震えているのを見たことがある人も多いでしょう。
震えはパニックの初期症状のようなものですが、犬が不安や恐怖を感じていることは間違いないので安心させてあげてください。
ただし、犬はパニックだけでなく体の痛みや寒さから体を震わせる場合もあります。犬が震えていたら様子や状況を観察し、なぜ震えているのか考えてみてください。必要があれば動物病院で相談してみましょう。
パニックになった愛犬を落ち着かせる方法
愛犬がパニックになっていたら、まずは優しく声をかけ、体を撫でて落ち着かせましょう。飼い主も一緒に騒いでしまうと、犬はさらに不安になってパニックがひどくなってしまいます。飼い主は落ち着いた声を出し、動作もゆっくりすることを意識してください。
クレートトレーニングをしている犬なら、クレートに入れてブランケットなどで目隠しするのも良いでしょう。自分の居場所に入ると犬は安心しますし、視界からの情報をシャットアウトすることで興奮した気持ちをクールダウンすることができます。
クレートに入るのが苦手という犬の場合は、毛布やブランケットに優しく包んであげるだけでもOKです。
もしパニックになった犬が吠えたり噛んだりしても絶対に強く叱らないでください。叱ると犬の不安や恐怖がひどくなり逆効果になってしまいます。
愛犬がパニックになっている時は、飼い主が落ち着いて対応することがとても大切です。
まとめ
普段どれだけ落ち着いた性格の犬であっても、予期せぬ出来事が起きればパニックになることがあります。
パニックになった犬は、脱走や噛むといった飼い主も驚くような行動を取ることも珍しくありません。
今回ご紹介したようなパニックのサインを愛犬が見せたら、なぜパニックになっているのかを考えて、愛犬を安心させるように行動してみてくださいね。