犬が足を引きずって歩く時の理由
1.関節炎
犬が足を引きずって歩く時、関節炎である可能性が考えられます。
関節に炎症が起き、腫れや痛みを伴うことで、足を引きずって歩くことがあります。加齢・過度な運動・肥満など、原因は様々です。
過度な運動が原因なのであれば、運動を控えることで治すことができます。肥満が原因なのであれば、少しずつ体重を落とすことができるよう、ダイエットが必要になります。
関節炎はシニア犬や老犬に起こりやすく、加齢が原因である場合、完治させることは難しくなります。炎症や腫れや痛みを和らげるための緩和治療、関節への負担を少なくするための環境づくりが必要になるでしょう。
2.関節リウマチ
犬が足を引きずって歩く時、関節リウマチである可能性が考えられます。
痛みを伴うことで、足を引きずって歩くことがあります。また、関節の変形を伴うことがあり、足を引きずるだけではなく、歩くことを嫌がるようになってしまうこともあります。
我が家に初めてやってきた犬が関節リウマチになってしまった時、やはり足を引きずって歩き、やがて関節に変形が起き、進行し続けたことで歩行が困難になってしまった、ということを経験しました。
関節リウマチは、自己免疫の異常によって起こる病気です。免疫介在性多発性関節炎に含まれます。
犬の関節リウマチは稀な病気であり、我が家の愛犬は複数の病院で診察を受けましたが、なかなか原因を特定してもらうことができませんでした。そのため、治療を受けられない期間が長く続きました。
愛犬が足を引きずって歩く時、痛みを訴える場合には、すぐに病院で検査を受けてください。セカンドオピニオンやサードオピニオンもおすすめします。
3.肉球や指間の炎症
犬が足を引きずって歩く時、肉球や指間に炎症が起きている可能性が考えられます。
犬の肉球は乾燥しやすいです。白っぽくなるのは乾燥のサインです。乾燥を放っておくと、ひび割れてしまい、痛みを伴うことがあります。傷口から細菌に感染する恐れもあります。
指間炎は犬によく起こります。指と指の間に炎症が起き、痒みや痛みを伴います。犬が舐めてしまうことで悪化し、出血したり、爛れたりすることがあります。
肉球や指間は犬が自身で舐めることができるため、炎症が起きやすく、さらに悪化しやすい部分です。足を引きずって歩く時は、すでに痛みが起きています。
肉球や指間に腫れや赤みがある時は、すぐに病院で診てもらいましょう。ぶり返しやすいため、早めに治療を始めるべきです。
4.飼い主の気を惹くための仮病
犬が足を引きずって歩く時、飼い主の気を惹くための仮病なのではないか、ということが考えられます。
お散歩の途中、急に足を引きずって歩く時、抱っこしてもらうための仮病であることがあります。お散歩の時に限って足を引きずるのが特徴です。
我が家の愛犬は、日によって引きずる足を変えるという器用さを持っています。足を引きずりながらアイコンタクトをするのがポイントで、「抱っこして!」の合図です。
赤ちゃんが生まれた時、構ってもらう時間が減ってしまった犬が、飼い主の気を惹くための足を引きずって歩くことがあります。赤ちゃんに嫉妬しているのです。
本当に仮病であるかどうかの見極めは必要ですが、仮病によって足を引きずって歩くということは、犬によく起こることです。病院で検査を受けるも異常なし!という経験をされた飼い主は意外と多いものです。
まとめ
犬が足を引きずって歩く時の理由を4つ解説しました。
- 関節炎
- 関節リウマチ
- 肉球や指間の炎症
- 飼い主の気を惹くための仮病
犬が足を引きずって歩く時、怪我や病気である場合もありますし、仮病である場合もあります。どちらにしても、一度は病院で検査を受けてみた方が安心できると思います。
病気である場合でも、なかなか発見されないことがあり、悪化してから診断を受けることがあります。
些細な変化にも気づくことができるよう、愛犬の日々の手足の健康状態のチェックをお願いします。