1.滑り止め対策をしていない
昨今、床はフローリングというご家庭がほとんどだと思います。ですが犬にとってフローリングの床はツルツルとしていて滑りやすく、また爪を引っ掛けられないので転倒しやすい素材なのです。
「滑りやすいくらい」と思われるかもしれませんが、転倒して身体を強打したり、バランスを崩して脱臼してしまったりする可能性もあります。犬のいるスペースには毛足の短いマットやクッションフロアなどを活用して滑り止め対策をしてくださいね。
また人間用の階段の上り下りも犬の身体には負担になりますし、階段で滑って転落した場合、重篤なケガをするケースも考えられます。同じく滑り止めの対策をするか、階段自体に立ち入れないようペットゲートなどを置いて事故を防ぎましょう。
2.誤飲・誤食する危険性があるものを放置している
人間が生活する場ですから、ボタンやアクセサリー、薬やクリップ、メイク用品など細々したものが室内にありますよね。そのような小さくて犬が誤飲してしまいそうなものを犬が届くところに置くのはNGです。
万が一誤飲してしまった場合、窒息や腸閉塞など命にかかわるような状態になる可能性があります。また、人間は平気な食べ物であっても、犬が口にすることで病気になってしまう食べ物もあり、注意が必要です。
犬の口に入りそうなものは、使い終わったらすぐに掃除したり片付けたりするようにしましょう。犬によっては器用な子もおり、引き出しを開けて誤飲してしまうケースも考えられるので、心配ならドアロックなどいたずら防止対策をすると安心ですね。
3.室温を調整していない
室温調整していないというのも、室内犬を飼う上でのNG行為です。暑いと熱中症になる可能性がありますし、寒いのも犬が体調を崩す原因になります。
犬が快適に過ごせる温度は22度前後といわれていますが、被毛の種類や年齢などによって適温は異なります。愛犬に合わせた温度を保ってあげるようにしてくださいね。
「日光浴ができるように」と、ケージや寝床を日当たりのいい場所に置いていませんか。直射日光の当たる場所は、思ったよりも温度が高く、真夏でなくとも熱中症になる危険性もあります。設置場所には注意が必要です。
また忘れてはいけないのが、お部屋の湿度。乾燥は皮膚や呼吸器のトラブルの原因になりますし、湿度が高いとカビやダニが発生しやすく、熱中症の危険性も高まります。50%前後を目安に、湿度管理も合わせて行いましょう。
4.犬をかまいすぎる
室内で飼っているからこそ気をつけたいNG行為が「犬をかまいすぎる」ことです。家で過ごすときはいつでもかならず犬と一緒、抱っこしっぱなしなんて状態になっていませんか。
柴犬のように犬種的に独立心の強いタイプの犬や、そうでなくとも個々の性格によっては、飼い主さんの気分で必要以上にかまわれること自体が、ストレスになってしまうケースがあります。
かまいすぎることで、分離不安症になってしまう可能性もあります。分離不安とは飼い主さんの不在によって犬が極度の不安におちいり、そのストレスからさまざまな問題行動や身体の不調をきたす症状のことをいいます。
かまいすぎて飼い主さんに依存するようになると、愛犬にとっても辛い状況になるかもしれないのです。大切な愛犬だからこそ、可愛いからといってかまいすぎず、程よい距離を保って心の健康を守ってあげましょう。
まとめ
今回は室内犬を飼う上でのNG行為について4つご紹介しました。犬の健康に悪影響になるような行為がNGなのはもちろんのこと、室内犬だからこその精神面でのタブー行為というのは意外だったのではないでしょうか。
大切な愛犬のためにも、ご紹介したNG行為をしないように気をつけてあげてくださいね。