シニア犬が快適に過ごせる「やさしい部屋づくり」のポイント
人間同様、犬も世代によって適切で快適と思える環境が変わっていきます。今回は、シニア犬にとってやさしい部屋づくりのポイントを解説します。
1.階段の前にペットゲートを設置する
シニア犬が快適に過ごせるやさしい部屋づくりのため、階段の前にペットゲートを設置するとよいです。
これまでは、階段の上り下りを自由にさせていたかもしれません。軽快な足取りで簡単に上り下りしていたかもしれません。
シニア犬になると、筋肉の衰えによって足腰が弱くなり、階段を踏み外しやすくなったり、転倒しやすくなったりすることがあります。
シニア犬の階段からの転落を防ぐため、ペットゲートを設置し、犬が自由に上り下りすることがないよう対策しておくとよいでしょう。
2.トイレシートを固定する
シニア犬が快適に過ごせるやさしい部屋づくりのため、トイレシートを固定するとよいです。
トイレトレーを使用している場合、トレーのわずかな段差に躓きやすくなります。トイレシートをそのまま置いている場合、滑ってズレやすくなります。
躓きとズレをなくすための対策として、トイレシートを床に敷き詰め、マスキングテープ等で貼り付けて固定するという方法がおすすめです。
シニア犬になると、排泄の回数が増えることがあります。お留守番中にも快適に排泄することができるよう、トイレ環境も見直してあげるとよいでしょう。
3.空気を常に清浄する
シニア犬が快適に過ごせるやさしい部屋づくりのため、空気を常に清浄するとよいです。
シニア犬になると、気管支炎や心臓病を患う犬が増えます。呼吸しづらそうにしていたり、かるい咳が出やすかったり、ハウスダストや乾燥が気になるようになります。カビなどの細菌も気になりますよね。
シニア犬になると、室内で過ごす時間が増えます。愛犬が過ごす部屋こそ空気も清潔を保つべきです。
空気清浄機には、ペットに向けて開発された商品もあります。静音性に優れていたり、除湿と加湿の機能を備えていたり、部屋中に舞う犬の抜け毛まで吸い取ってくれる機能が搭載されるなどします。
持病を抱える愛犬の体調不良や症状の悪化を防ぐため、空気を常に清浄するよう、空気清浄機を活用するとよいでしょう。
4.シニア犬に合ったペットマットを敷く
シニア犬が快適に過ごせるやさしい部屋づくりのため、シニア犬に合ったペットマットを敷くとよいです。
これまでも、フローリングで滑ることや転倒することを防ぐため、ペットマットを活用されていらっしゃると思います。
ペットマットには様々な種類があり、中にはシニア犬に向かないものもあります。筋肉の衰えによって足腰の弱ったシニア犬だからこそ、シニア犬に合ったペットマットに買い替える必要があります。
粗相が増えてしまった時にも対応できるよう、裏にも表にも、全体に防水加工がされているペットマットを選ぶとよいです。
滑ることを防ぐための機能だけを備えたペットマットでは、厚みのない薄っぺらい素材で、クッション性や衝撃の吸収性のないものもありますので注意が必要です。
まとめ
シニア犬が快適に過ごせるやさしい部屋づくりのポイントを4つ解説しました。
- 階段の前にペットゲートを設置する
- トイレシートを固定する
- 空気を常に清浄する
- シニア犬に合ったペットマットを敷く
シニア犬になると、これまで当たり前にできたことも、急にできなくなってしまうことがあります。
部屋の中は、そんなシニア犬にとっての危険が潜む場所です。転倒や転落による怪我や事故のほとんどは自宅の室内で起きています。
部屋で愛犬と過ごす時、滑りやすくなった、躓きやすくなった、段差を避けるようになったなどの変化が見られることがあります。
小さな変化も見逃すことがないよう、日々の愛犬の生活を見守り、気づいたことがあればすぐに改善や対策をするようにしましょう。