愛犬を抱っこしすぎるのはNG?やりすぎがダメな理由と改善する対策とは?

愛犬を抱っこしすぎるのはNG?やりすぎがダメな理由と改善する対策とは?

『愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由』についてまとめました。なぜ愛犬を抱っこしすぎることがダメなことなのか、改善するための対策を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由

抱っこされている柴犬の子犬

愛犬を抱っこし過ぎるのがダメな理由には、どのようなことが該当するのでしょうか。

1.抱っこしてもらえないとき不安や恐怖を感じるようになる

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由は、抱っこしてもらえないとき不安や恐怖を感じるようになることがあるからです。

動物病院では、飼い主に抱っこされたままでは診察や治療を受けることができない場合がよくあります。飼い主に抱っこされていないことで不安や恐怖を感じ、暴れてしまったり、獣医師や看護師に咬みついてしまったりすることがあります。

不安と恐怖でパニックになり、チアノーゼを起こしたことで酸欠になったり、失神してしまったりする犬もいます。

改善する対策としては、抱っこをせがむ愛犬を突き放すことが必要な場合もある、と考えることです。

飼い主に抱っこしてもらえないとき不安や恐怖を感じる犬にさせてしまうことがないよう、抱っこのしすぎには十分な注意が必要です。

2.散歩のとき自分で歩かなくなってしまう

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由は、散歩のとき自分で歩かなくなってしまうことがあるからです。

子犬にとって散歩は、社会化を身に付けるための大事な要素です。人や犬、車やバイクや自転車など、すれ違うものからの刺激にも慣れる必要があります。また、成犬にとっては、散歩は肥満や病気を予防するために、老犬にとっては筋力を維持するために大事な要素です。

改善する対策ですが、天候や体調に問題がない場合は自分でしっかり歩かせる、ということを実行してみましょう。

抱っこのしすぎが甘えに繋がり、愛犬の心身を不健康にしてしまうことがないよう、十分に注意したいものです。

3.いつでも飼い主が守ってくれると思い依存してしまう

抱っこされているグレーのトイプードル

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由は、いつでも飼い主が守ってくれると思い依存してしまうことがあるからです。

いつどんなときも飼い主に抱っこしてもらえるわけではありません。飼い主と離れて過ごさなければならない時間があります。

留守番中、外からの音や声などによって刺激を受けた時、不安や恐怖を感じることがあります。しかし飼い主は留守です。抱っこして守ってもらうことはできません。

災害時の避難生活を送るとき、ケージの中で生活し、周りには見知らぬ犬ばかり。不安や恐怖で心がいっぱいになったとき、飼い主に抱っこされていないことでパニックになり、激しく吠え続けることになるかもしれません。

どんなに飼い主に助けを求めても今はそばにいない、という時間が必ずあります。

改善する対策は、犬が不安や恐怖を感じたとき、飼い主が抱っこすることで解決しようとしない、ということです。

犬自身にも自分の心と体を守るための強い気持ちが必要なときがあります。抱っこのしすぎが飼い主への依存度を高めてしまうことがないよう注意しましょう。

4.欲求不満になってしまう

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由は、欲求不満になってしまうことがあるからです。

抱っこされることに依存した子犬は、成犬になってからも抱っこを要求するようになります。大型犬であったらどうでしょう。抱っこすることが難しい場合があります。

抱っこされることに依存した犬に対して「もう大きいからダメだよ」と言って聞かせても理解することはできません。

抱っこしてもらいたいという欲求が満たされないとき、犬は欲求不満になり、わざと粗相をして見せたり、自分の手足やしっぽを噛んで自傷したり、下痢や嘔吐などの体調不良を起こすことがあります。

改善する対策としては、飼い主に抱っこされることで欲求が満たされる、という状態にしないことです。やはり抱っこのしすぎをやめるしかありません。

抱っこされないことによる欲求不満は、抱っこされることでしか満たすことができなくなってしまいます。愛犬をそのような犬にしてしまわないよう、しすぎない程度に抱っこするようにしましょう。

まとめ

抱っこされるポメラニアン、白い服の人

愛犬を抱っこしすぎるのがダメな理由を4つ解説しました。

  • 抱っこしてもらえないとき不安や恐怖を感じるようになる
  • 散歩のとき自分で歩かなくなってしまう
  • いつでも飼い主が守ってくれると思い依存してしまう
  • 欲求不満になってしまう

危険な場所を歩くとき、人混みの中を歩くとき、怪我や病気をしているときなど、愛犬の安全と命を守るための抱っこはよいことです。

愛犬の心と体の健康を維持し続けるためにも、日常的に抱っこしすぎてしまうことがないよう注意しましょう。

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