毛がよく抜ける…これは遺伝?原因は?
犬の毛が抜けることは珍しいことではありません。特に春から初夏にかけて、あるいは秋から11月頃にかけて年に2回の換毛期が訪れるため、この時期は毛が大量に抜ける犬種も多くいます。
一般的に換毛期で毛がよく抜ける犬種は、オーバーコートとアンダーコートの二重構造になっているダブルコート犬種です。アンダーコートが夏毛と冬毛に生え変わるため、同時期に大量の抜け毛が出るのです。
ただし、換毛期以外でも大量に毛が抜けている場合は注意が必要です。遺伝性疾患やクッシング症候群などの病気が考えられるので、一度かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
換毛期にはどのような対策をとるべき?
換毛期が訪れたら定期的にシャンプーを行ったり、毎日ブラッシングをしたりと抜け毛を少しずつしっかり取り除いてあげてください。
抜け毛を放置してしまうと抜け毛が絡まってしまい、毛玉ができたり皮膚炎や皮膚真菌症を引き起こしたりする恐れがあります。
シャンプーやブラッシングに加えて、この時期になったらサロンでカットしてもらうのも良いでしょう。サマーカットにすることで毛が絡みにくくなりますし、抜ける毛の量も減らすことができます。
毛がよく抜けるといわれる犬種4選
では、毛がよく抜けるといわれる犬種には、どのような犬種が当てはまるのでしょうか。前述したようにダブルコート犬種は全般的に抜け毛が多いですが、その中でも特に抜け毛が多いといわれる犬種をご紹介します。
1.チワワ
チワワはダブルコート犬種に含まれる犬ですが、中でもロングコートといわれるタイプのチワワは毛の長さがあるため、より抜け毛が多く見えがちです。また毛が長い分、絡まりやすいという注意点もあるので、しっかり抜け毛対策を行いましょう。
スリッカーブラシやピンブラシ、コームを使い分け、毎日必ずブラッシングしてあげてください。特に胸元はモコモコと毛の量が多いため丁寧にブラッシングしましょう。
2.ポメラニアン
ポメラニアンは他の犬種と比べても抜け毛の量が多い犬種として有名です。ふわふわとした柔らかい毛並みのポメラニアンは、換毛期はもちろん他のシーズンも比較的多くの毛が抜け落ちます。
ポメラニアンの場合は換毛期だけでなく、1年を通して毎日ブラッシングしてあげましょう。1日2〜3分でいいので全身を丁寧にブラッシングしてあげましょう。
週に1回は10分ほどしっかりとアンダーコートの抜け毛を取り除き、毛並みを整えるまでの工程をしっかり行ってあげてください。
3.柴犬
柴犬はもちろん、日本犬は全般的に抜け毛の量が多い犬として知られています。柴犬は一見毛の量が少ないように見えますが、換毛期になると「どこから出てくるの?」と驚くほどの毛が抜け落ちます。
換毛期には、毎日スリッカーブラシを使って毛並みに沿いながら優しくブラッシングしてあげてください。特に胸元は毛の量が多いのでしっかりかけてあげましょう。最後にコームで毛を整えて完成です。
4.シベリアンハスキー
シベリアンハスキーも毛量が多いダブルコート犬種として知られています。見た目からもわかる通り、1年を通して抜け毛が多いので毎日のブラッシングは欠かせません。
換毛期に入ると毛がまとまってごそっと抜けることもあるため、最初は飼い主さんも「大丈夫?」と心配になってしまう人がいるほどです。
換毛期には毎日、換毛期以外のシーズンは2日に1回を目安にブラッシングしてあげましょう。被毛が厚いため、スリッカーブラシでしっかりとブラッシングしてあげるのがコツです。
まとめ
いかがでしたか。ダブルコート犬種は、シングルコート犬種に比べると驚くほど多くの毛が抜けます。特に換毛期にはごっそり抜けることも多いので、毎日しっかりブラッシングし、定期的にシャンプーしてあげましょう。