1.寝ている時間が長い
犬は痛みを感じているとき、基本的には体を休めてひたすら回復を待ちます。
犬の場合、人間とは違って、怪我や病気のときに積極的な治療を施すということは考えられません。そのため、休息によって痛みがおさまったり、出血がおさまったりするのを待つのです。
愛犬がいつもよりも、寝たり横になって休んだりしている時間が長くなったときは、体のどこかに痛みや異変を感じているのかもしれません。
もちろん、暑さ・寒さや加齢などほかの原因で寝る時間が長くなることもあります。しかし、そのようなことが思い当たらない場合や、食欲や排泄にも異常が見られる場合は、痛みによる変化かもしれないと考えてみましょう。
2.小刻みに震えている
犬は痛みを感じていると、体を小さく丸めてじっとしていることが増えるようになります。
自分を守るためにそのような姿勢になることが多いのですが、あまりにも痛みが強い場合には体を小刻みに震わせることもあります。
また、立っているときに痛みを感じている場合は、足がぷるぷると震えていたり、立っていられずに座り込んでしまったりすることもあるでしょう。
この場合は、かなり痛みが強いと考えられるので、様子見はせず、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
3.触られることを嫌がる
犬がじっとして休んでいるときなどに、体を触ろうとしたら嫌がって逃げたり、威嚇して相手を遠ざけようとしたりすることがあります。
普段はスキンシップを喜ぶ犬が、触られることを嫌がるような素振りが増えたら、体に痛みを感じている可能性も考えてみてください。
どこを触ると嫌がるかということを把握できる場合は、その部位を重点的にチェックしたり、動物病院で獣医師に伝えて検査をしてもらうようにしましょう。
4.小さな声で鳴いている
犬が何もしていないときに突然「キャン!」と吠えたり、「クーン」とか細い声で鳴いたりしているときは、痛みを感じている可能性が考えられます。
動いた拍子に体のどこかに痛みが出たり、じっと休んでいながらも鈍い痛みを感じ続けていたりすると、小さな声で鳴いたり吠えたりする様子が見られるのです。
また、痛みを我慢しているとき、呼吸が荒くなることもあります。運動をした後や暑いときでもないにも関わらず、犬が「ハアハア」と荒い息をしているときは、体に痛みが起きているのかもしれません。
このような様子が続くようであれば、一度動物病院で診てもらうといいでしょう。
まとめ
犬は痛みを感じていても、自分から「助けて!」と言ってくることは基本的にないでしょう。むしろ、痛みを隠すような行動を見せることが多いです。
しかし、犬が痛みを感じているときは、我慢しているだけでやはり普段とは異なる様子を見せるので、日頃からしっかりと観察していれば気付けることも多いと思います。
ここで紹介した行動や仕草以外にも、「食欲がない」「散歩や遊びを喜ばない」といったことも痛みや違和感を感じているときに見られる変化なので、健康状態の指標としてくださいね。