犬の飼い主が絶対置いてはいけない「観葉植物」6選 誤食した場合は中毒症状が出る可能性も

犬の飼い主が絶対置いてはいけない「観葉植物」6選 誤食した場合は中毒症状が出る可能性も

この記事では、犬が触れたり口にしたりする場所に、絶対に置くべきではない観葉植物を紹介します。食べてしまうと中毒を起こす可能性もあるので、十分注意してください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.アイビー

アイビーの鉢

アイビーは、白と緑のコントラストが美しく、古くから愛され続けている観葉植物です。

しかし、アイビーの茎や葉にはサポニンという成分が多く含まれているため、噛むと口内に刺激を感じたり、炎症を起こしたりすることがあります。また、飲み込んでしまうとのどの腫れや嘔吐、下痢などの症状が出るということもわかっています。

大量に食べてしまった場合には、体の麻痺や呼吸困難が起こり、昏睡状態になる可能性もあります。

2.ポトス

窓際のポトス

美しいポトスは、比較的丈夫で育てやすく、人気の高い観葉植物です。そのため、日本の家庭でも置かれていることがよく見られます。

しかし、ポトスにはシュウ酸カルシウムが多く含まれているため、アイビー同様に噛むことで口内に強い痛みや刺激を感じることがあります。刺激によって大量のよだれが出たり、口腔内に炎症が起きたり、口唇炎ができたりすることも少なくありません。

多量に食べてしまうと、口内やのどにひどい腫れが起こって、呼吸困難に陥ってしまうことも考えられます。犬が噛んだり飲み込んだりすることのないように、十分配慮が必要です。

3.ドラセナ

ドラセナのアップ

ドラセナは「幸福の木」と呼ばれていて、縁起のよい植物として世界中で人気の高い観葉植物です。

アイビーと同じく、ドラセナの葉と樹皮にも発泡作用を持つサポニンが含まれていることがわかっています。これを噛んだり食べたりしてしまうと、口内に刺激を感じるだけでなく、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。

また、手足の腫れやしびれ、麻痺が起こることも。最悪の場合、死に至ることも考えられます。

ドラセナの花の蜜は甘い香りがするため、犬がそのにおいに興味を持って舐めたり噛んだりしてしまう可能性を考えて、犬が絶対に届かない場所に置くようにしましょう。

4.アロエ

アロエ

アロエは食べることもできますし、火傷や皮膚疾患の治療に使ったりすることもあるため、安全性が高い植物だと思われがちです。

しかし、アロエには嘔吐や下痢、胃炎、腸炎の原因となるサポニンやバルバロイン、アントラキノンという成分が含まれているため、犬が食べると危険だとされています。また、腎臓に悪影響を与えてしまい、血尿の症状が出ることもあります。

少量口にする程度であれば問題ないとされていますが、たくさん食べてしまった場合や食べた後様子に変化が見られた場合は、動物病院に連れて行くようにしてください。

5.サボテン

サボテンと犬

様々な種類のあるサボテンは、見た目のユニークさと育てやすさで非常に人気です。

しかし、サボテンの中には口にすると、危険な毒性を持つものもあるので十分気をつけてください。無毒な場合であってもトゲがあって、犬の皮膚や口内に刺さってしまうこともあるでしょう。

サボテンにどのような成分が含まれていて、犬に危険が及ぶ可能性があるかということをしっかりと確認してから飾るようにしてください。

6.ポインセチア

ポインセチア

クリスマスシーズンに飾られることの多いポインセチアは、鮮やかな赤い葉が印象的な観葉植物です。

ポインセチアは葉や茎を切ると乳液が出てきますが、それにはホルボールという有毒成分が含まれています。これを含む乳液に触れると、嘔吐や下痢、皮膚炎などの症状を引き起こします。

まとめ

観葉植物を見る犬

ここで紹介した観葉植物は、日本の家庭ではとても身近なものばかりだと思います。そのため、「置いたらダメなの!?」と慌ててしまった飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、これらの観葉植物は置いてあるだけであれば問題ありません。ポイントは、犬が触れてしまう可能性があるかどうかです。犬が過ごす生活スペースに観葉植物を置く場合は、絶対に犬が触れられない場所に置くことが大切です。

十分に愛犬の安全を確保した状態で、グリーンのある生活を楽しんでくださいね。

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