犬が病気になる「生活環境」とは?NGな4つの特徴と改善する対策

犬が病気になる「生活環境」とは?NGな4つの特徴と改善する対策

犬の心身の健康にとって、「生活環境」はとても大きな影響を与えます。この記事では、犬が病気になる可能性のあるNGな生活環境の特徴と適切な対策を紹介しますので、ぜひチェックしておいてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.引っ越しが多い

引っ越し段ボールに入った犬

犬は環境の変化に弱い動物だとされていて、場所が変わるだけでストレスを感じたり、これまでできていたことができなくなったりすることは珍しくありません。

そのため、引っ越しをすることが多い家庭では、犬の気持ちがなかなか落ち着かず、ストレスや不安から様々なトラブルを引き起こすことがあるのです。

具体的には、今までできていたトイレを失敗するようになったり、家具や飼い主さんの持ちものを壊すようになったり、無駄吠えが増えたりということが起こることがあります。

引っ越しをはじめ、犬の生活スペースに変化があるような模様替えはできるだけ少なくして、愛犬が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。

また、引っ越し後などはトイレトレーニングをし直したり、いたずら対策をしておいたりして、トラブル予防を行うことも大切です。

2.床が滑りやすい、段差が多い

階段を降りようとしている子犬

日本の住宅でも、ほとんどのスペースにフローリングが使用されていると思います。

フローリングは汚れやにおいがつきにくいので、犬を飼っている家庭にとってのメリットもありますが、「滑りやすい」という大きなデメリットがあることも忘れてはいけません。滑りやすい床で生活している犬は、関節を痛めやすく、走り回って派手に転ぶと脱臼や骨折をしてしまう危険性もあります。

また、階段を含む段差をよく使う生活でも、同じようなトラブルが起こることが考えられます。

安定した歩行ができるように、犬が生活するスペースにはカーペットを敷くようにしたり、必要以上に階段を使わないようにゲートをつけたりするといいでしょう。

3.家族から離れた場所に寝床がある

ケージに入っている犬

犬は家族や仲間と一緒に生活をすることで、精神的にとても安定します。べったりかまってもらえなくても、同じ空間に頼れる飼い主さんがいてくれるだけで十分安心するでしょう。

そのため、犬の生活スペースは家族のいるリビングなどからあまり離さず、孤独感を感じさせることのないように意識しましょう。

ただし、いつもガヤガヤ騒がしいとそれもまた落ち着かず、ストレスや睡眠不足の原因になるため、ケージやベッドの設置場所は十分に検討してくださいね。

4.寝床が暑さや寒さの影響を受けやすい

ひなたで寝る犬

犬が長い時間を過ごすケージやハウス、ベッドは、日光やエアコンの風などによる温度の影響を受けにくい場所に置くことが大切です。

もちろん、太陽のポカポカとした日差しを浴びてひなたぼっこをするのも心地よいと思いますが、長時間日差しが当たりっぱなしになる場所にケージなどを置くのは避けましょう。犬が暑いと感じたときに、日陰に逃げられない状態では夏ではなくても熱中症になることがあります。

これはエアコンやストーブなどの冷暖房機も同様で、犬のいる場所に直接冷風や熱が当たらないようにしてください。極端な暑さや寒さは犬が苦痛を感じる原因になりますし、乾燥などが原因で皮膚や気管支を痛めることもあります。

部屋全体の室温を調整するようにして、犬が快適に過ごせるようにしてあげましょう。

まとめ

階段に座る犬

家の中で犬と一緒に生活している家庭はとても多いと思います。

それは、犬にとっても飼い主さんにとっても楽しく幸せなことだと思いますが、環境や状況によっては犬の心身に負担をかけてしまうことがあることを覚えておきましょう。

犬が落ち着いて過ごせる環境を整えることとともに、家族が笑顔で仲良く暮らすことも大切ですよ。

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