犬の精神年齢は人間でいうと何歳？
毎日の愛犬との生活の中で「何考えてるのかな？」「どんな気持ちでいるのかな？」と思ったことがある飼い主さんはとても多いはず。犬は様々な感情を持つと共に知能も持っている生き物です。
犬種や個体の性格によって差はありますが、人間でいうとだいたい2～3歳程度ではないかと言われています。
1.犬が持つ知能
犬は地球上で初めて人間と暮らした動物ではないかと考えらえています。人と共に狩りをして共存することで知能が発達し、とても頭が良くなったのではないかとも考えられています。
日々、愛犬と暮らしていると行動に驚かされることもありますよね。飼い主さんに悲しいことがあって泣いていたら、そっと寄り添ってくれるなど人間の感情を読み取ることが出来るのも知能が発達しているからこそ。犬は大昔から人間と生活をしていたため、人の感情を読み取ることが出来るようになったと言われています。
また飼い主さんの感情は愛犬に対してとても大きな影響を与えるものであり、飼い主さんと同じ感情を持つとも考えられています。飼い主さんが苦手と感じるものには愛犬も警戒してしまいますし、飼い主さんが仲良くしている友人には懐きやすいとも言われます。
飼い主さんの行動をしっかりと見ていて次の行動を先読みすることができるのも頭が良い証拠。飼い主さんがリードを手にしたら「お散歩だ！」と気づくことができるのも、知能の発達のひとつですよね。また人の言葉を理解はできないものの、200語以上の単語を覚えることが出来るとも言われています。
その他、飼い主さんが指を差した先に視線を向けることが出来るのは「その先に何かあるから」と感じる知能があるから。視線のコミュニケーションもとることができる生き物なのです。視線でコミュニケーションをとる知能があるからこそ、しつけが出来るとも言えます。
2.犬はなぜしつけができる？
犬は社会性のある生き物で、群れの仲間達とうまく生活をしていきたいと考える動物です。今現在、人に飼われている犬にとって飼い主さんは、群れの仲間であり母犬であり家族のような存在。そんな家族と仲良くやっていきたいという気持が根本的にあるよう。
また褒められることに大きな喜びを感じるため、信頼している飼い主さんに笑顔で褒めてもらえるしつけ方法は、犬にとって大きな喜びなのです。しつけの際、視線のコミュニケーションがとれることは「飼い主さんの指示に注目してもらう」という意味でとても大切です。犬にしつけが出来るのは、犬が持つ習性と知能の高さのおかげかもしれませんね。
知能の高い犬種
一般的に犬の知能は人間の子供の3歳程度と言われていますが、やはり犬種によって差があります。
1.ボーダー・コリー
一番知能が高いと言われる犬種がボーダー・コリー。運動神経は抜群でとても活発な犬種です。ボーダー・コリーは古くから牧羊犬として活躍していて、観察力が非常に優れて訓練されるのが大好きです。
非常に賢いため訓練しやすい犬種ではありますが、自分自身で考えて行動することも得意。学習能力が高いのでしつけが入るスピードも早いですが、逆に悪いこともすぐに覚えてしまいます。
飼い主さんがあいまいな態度で接してしまうと、しつけに失敗してしまうこともあるよう。飼い主さんは毅然とした態度で接し、しっかりとした信頼関係を築くことが大切になります。
2.プードル
可愛らしい見た目のプードルも非常に賢い犬種になります。近年では警察犬として活躍しているプードルもいますよね。プードルは聡明な犬といわれ、ボーダーコリーに次ぐ賢い犬種と言われています。
記憶力も良く、人間の言葉であれば250以上も覚えることが出来るのだとか。性格は人懐っこくて甘えん坊、温厚な個体が多くはなりますが、もともとは猟犬であったため知らない人に対しては警戒心を持ってしまうこともあります。
プードルもボーダー・コリー同様、賢いがゆえにしつけを怠ってしまうとずる賢いいたずらっ子な性格に育ってしまうこともあるようです。
まとめ
犬は知能の高さに差はあっても、自身の頭で考えて動くことが出来る生き物ですよね。普段の何気ない行動も「考えているから」こその行動が多いはず。そこに個体ごとの性格や感情が加わり、個性的なボディランゲージで様々な気持ちを飼い主さんに伝えてくれているのだと思います。
頭が良いからこそ飼い主さんのことも大好きになってくれるのかもせれませんね。愛犬からの愛情表現を見逃さないようにしましょう。
