1.毎日お風呂に入る
犬を人間と同じように毎日お風呂に入れるのはNGです。人間は毎日お風呂に入ってシャンプーしたり体を洗ったりしますが、犬の体を毎日洗う必要はありません。
「毎日お風呂に入って綺麗にしないと!」「犬のニオイが気になるから毎日シャンプーしたい」と思うかもしれませんが、犬の体の洗いすぎは皮膚に悪影響を及ぼします。
犬の皮膚は人間の皮膚のおよそ20%~30%の厚みしかなく、とても繊細です。毎日シャンプーしたり熱いお湯に触れると必要な皮脂まで落ちてしまって肌のバリア機能が失われてしまいます。洗いすぎが皮膚疾患や悪臭の原因になることもあるのです。
犬のお風呂やシャンプーは、基本的に月に1回~2回が適切な回数だといわれています。洗う時は必ず犬用のシャンプーを使い、ぬるめのお湯で洗ってしっかり乾かすようにしましょう。
2.常に服を着る
犬は人間のように常に服を着る必要はありません。「裸のままは可哀想」「可愛いから」と言って犬に常に服を着せたままにするのはやめましょう。
もちろん、犬に服を着せることには次のようなメリットもあるため、着せてはいけないということではありません。
- 抜け毛予防
- 防寒対策
- 傷の保護
大切なのは、服は必要な時にだけ着せること、ブラッシングや皮膚のチェックをしっかり行うことです。
犬に服を着せたままにしていると、ブラッシングができないので犬の毛がもつれたり、服の刺激で肌が炎症を起こすことがあります。また、犬は暑くても服を脱ぐことができませんし、体温調節をする力が低下して体調不良になる恐れもあるのです。
犬は人間と違って豊かな体毛がありますので、基本的に服を着せるのはお出かけや散歩をする時だけにするのがおすすめです。
3.毎日同じ時間に決まった行動をする
毎日同じ時間に決まった行動をする規則正しい生活は、人間にとっては生活がしやすく健康的だといえます。
しかし、犬にまで規則正しい生活を押し付けるのはおすすめできません。犬はかなり正確な体内時計を持っているため、毎日同じ時間にご飯を与えたり散歩に連れて行くとそれが習慣づいてしまいます。
絶対にその習慣をこなすことができるなら問題ありませんが、天候や飼い主の体調、仕事の都合などで予定が変わることもあるはずです。
人間なら「今日は天気が悪いから散歩のルーティンがこなせなくても仕方ない」と思えますが、犬にはそれは理解できません。「どうして今日は散歩に行かないの?」と強い不安やストレスを感じてしまいます。
犬には色々な生活パターンを経験させ、少しくらいの変化なら落ち着いていられるように日頃から育てておいたほうが良いでしょう。
まとめ
犬に押し付けてはいけない「人間の習慣」をご紹介しました。
犬には人間とは違った習性や体の特性があります。人間の習慣を押し付けてしまうと、犬が体調不良を起こしたり問題行動を起こすこともあるでしょう。
愛犬が快適に暮らせるようにするためには、飼い主が犬の習性をしっかり理解することが大切です。この記事を参考にして、愛犬と一緒に楽しく生活できるようにしましょう。