犬が人の涙を舐める時の気持ち
よく『犬は泣いている人を慰める』と言いますよね。人が慰められる気持ちになるような仕草や行動をするからなのではないでしょうか。
ただ隣に座ってくれるだけでも慰められる気持ちになりますよね。顔を舐めてくれる時は、涙を拭ってくれているようにも感じられると思います。
では、なぜ犬は泣いている人の涙を舐めるのでしょうか。人の涙を舐める時の犬の気持ちをぜひ一緒に考えてみましょう。
1.気になって舐めて確かめてみたかったから
犬が人の涙を舐めるのは、気になって舐めて確かめてみたかったからなのではないかと考えることができます。
人の目から流れ出るものが、涙というものであることを犬は知りません。動く得体の知れない液体であり、興味を惹かれることがあります。そのため、気になって舐めて確かめようと考えたのです。
犬はニオイを嗅ぐことで確かめようとします。さらに口の中に入れて食感や味を確かめることで情報を得ようとします。犬にとっては自然な行為なのです。
2.舐めてみたら味を感じたから
犬が人の涙を舐めるのは、舐めてみたら味を感じたからなのではないか、と考えることができます。
犬はよく人の顔や口元を舐めますよね。人が泣いている時、いつものように舐めてみたら味がし、いつもと違う味を感じられたことで舐めるようになったのではないかと思います。
ドッグフードからも犬用のおやつからも「しょぱい味」を感じられることはないはずです。そのため、新しい味に興味を持ったのでしょう。
このような場合、人が泣いていない時でも(またあの味を感じたい!)と考え、顔や目元を舐めたがることがあるかもしれません。
3.人が喜んでくれるから
犬が人の涙を舐めるのは、人が喜んでくれるからなのではないかと考えることができます。
犬は人を喜ばせることが好きです。相手が飼い主や家族であれば尚更のことです。一度でも人が喜んでくれたことはしっかりと覚えており、何度でも繰り返し行動しようとします。
飼い主が泣いている時、愛犬は飼い主のいつもと違う雰囲気に不安を感じることがあります。その不安を解消しようと飼い主の顔を舐めた時、飼い主が喜んでくれたのでしょう。
そのことが犬にとって嬉しい経験となり、また喜んでもらいたくて同じ行動するのです。自分の不安が解消される行動であることも理解していると思います。
まとめ
犬が人の涙を舐める時の気持ちを3つ解説しました。
- 気になって舐めて確かめてみたかったから
- 舐めてみたら味を感じたから
- 人が喜んでくれるから
犬が人の涙を舐める時の気持ちと、人が考える理由とでは、大きく違っているようです。
犬には泣いている人を慰めたいという気持ちがない場合もありますが、愛犬が涙を舐めてくれた時、飼い主の気持ちが慰められることは確かです。
私が泣いている時、愛犬は涙を舐めてくれます。私の気持ちは慰められますし、心の傷も癒されます。
愛犬の気持ちとは少し違うのかもしれませんが、愛犬が飼い主に与える力の大きさを感じますよね。