犬がいても置ける観葉植物
今回ご紹介する、犬がいても置ける「観葉植物」とは、犬が誤って食べてしまっても害のない植物のことを指します。
ほとんど無いことかと思いますが、犬が観葉植物を大量に食べてしまった場合、下痢や嘔吐などの症状が出る場合があります。たとえ犬に安全な観葉植物であっても、置き場所には十分に注意し、愛犬が誤って食べてしまうことがないようにしてください。
1.パキラ
パキラは、犬がいても置ける観葉植物です。
初心者の方や植物を枯らしてしまいやすい方にも育てやすいことから人気の観葉植物で、100円ショップでも購入することができます。ポピュラーな観葉植物であり、インテリアの定番でもあるパキラは、2mほどの高さに成長することがあり、犬がうっかり倒してしまうことがあります。
室内を走り回ったり、室内で運動をさせたりする場合や、幼くやんちゃな犬がいるご家庭では、置き場所に注意が必要です。
また、パキラの「実」には有毒な成分が含まれています。観葉植物として販売されているパキラが実をつけることは滅多にありませんが、実を発見した時はすぐに取り除いておくとよいでしょう。
2.ガジュマル
ガジュマルは、犬がいても置ける観葉植物です。
卓上サイズでは10㎝程度、置き型サイズでは1m~3mほどになるガジュマルは、縁起のよい観葉植物として人気です。
犬が誤って食べてしまうことを心配されるのであれば、卓上サイズのガジュマルがおすすめです。犬の手や口が届かない場所に置きましょう。
ガジュマルの葉は毒性が弱く、少量であれば食べてしまっても症状は出ないでしょう。大量に食べてしまったかもしれないという場合には、念のため、動物病院で診察を受けるとよいと思います。
3.アレカヤシ
アレカヤシは、犬がいても置ける観葉植物です。
温度管理が難しく、室内よりも屋外の方が置き場所として好ましい場合もある観葉植物です。寒い季節は日差しのよく当たる窓辺に、暑い季節は冷房に注意して、カーテンごしの窓辺に置くのがおすすめです。
アレカヤシが犬のいるご家庭に向く理由は、湿度を調整する働きや空気を清浄する働きのある植物だからです。葉に毒性はありません。
4. テーブルヤシ
テーブルヤシは、犬がいても置ける観葉植物です。名前の通りですが、テーブルに置くことができるサイズで、インテリアとして人気の観葉植物です。
管理も簡単にでき、育てやすいことから人気で、100円ショップでもよく見かけます。病気にもなりにくく、卓上サイズでは10㎝程度のものを選ぶのがおすすめです。
犬が誤って食べてしまっても問題はありませんが、「ハダニ」に注意が必要です。乾燥しすぎたり、水分が足りなかったりすると、ハダニという虫がついてしまいます。ハダニが犬に寄生することはありませんが、ハダニのついたテーブルヤシの葉を食べてしまわないよう注意しましょう。
犬にとって危険な観葉植物
では前章とは逆に、犬にとって危険な観葉植物も学んでおきましょう。観葉植物としてはかなり一般的な種類ばかりですので、初めて犬をお迎えする場合は、以前から室内に飾られていないか、改めて確認しておく必要があります。
ポトス
犬がポトスの葉や茎を誤って食べると、口の中に炎症を起こすことがあります。
大量に食べてしまった場合では、激しい嘔吐をすることがあります。
モンステラ
犬がモンステラの葉や茎を誤って食べると、尿結石の原因になることがあります。
シュウ酸カルシウムを多く含んでいるためです。口の中の炎症、嘔吐の原因になることもあります。
アイビー
犬がアイビーの葉や茎を誤って食べると、嘔吐や下痢の原因になることがあります。
嘔吐や下痢を繰り返した場合、脱水症状を起こすこともあります。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
西洋ヒイラギ
クリスマスの時期によく見かける西洋ヒイラギですが、赤い実にはサポニンという成分が含まれており、犬が実を誤って食べると、中毒症状を起こすことがあります。主な症状は下痢と嘔吐です。
まとめ
犬がいても置ける観葉植物を4つ解説しました。
- パキラ
- ガジュマル
- アレカヤシ
- テーブルヤシ
犬が観葉植物の葉をおもちゃのように噛んだり引きちぎったりして遊び、誤って食べてしまうことがあります。
毒性のない観葉植物も大量に食べてしまうことは危険です。
愛犬が観葉植物を食べようとする場合には、置き場所を変えたり、ペットフェンスを利用したり、愛犬の安全と命を守る対策をしましょう。