犬が飲み込むと死に至る「超危険なモノ」5選
犬は興味を示したものを舐めたり口に入れたりして、情報収集しようとする習性を持ちます。そのため、誤飲事故は毎年多発しており、最悪の場合には死に至るケースも報告されています。
ここでは、犬が飲み込むと死に至る恐れのある「超危険なモノ」の代表例を紹介するので、これらは置きっぱなしにしたり散歩中に興味を持たないように注意しましょう。
1.紐状の細いモノ
紐状の細いモノは、誤って飲み込んでしまうと腸閉塞を引き起こしてしまう危険性があります。通常の細い紐はもちろん、裁縫用の紐や人間の髪の毛なども飲み込んでしまうと死に至るリスクが考えられるので注意が必要です。
実は、異物の誤飲事故の中でも死亡事故が最も多いモノが紐状の細いモノです。腸閉塞だけでなく、胃腸の粘膜が擦り切れることにより出血を引き起こす例もあるので、絶対に飲み込まないよう細心の注意を払いましょう。
2.先の尖ったモノ
先端が尖っているモノは、誤って飲み込んでしまうと消化器官や気道など、体内のあらゆる場所を傷つけてしまう恐れがあります。体内で出血を引き起こし、最悪の場合には死亡に至るケースもあるので要注意です。
先端が尖っているモノの中には、焼き鳥などに使われる竹串や画鋲などが挙げられます。特に食品に使われる竹串には食べ物の匂いが染み付いており、犬の気を引きやすいので注意してください。
3.人間用の医薬品
飼い主が毎日のように服用している薬を見て、興味を持ってしまう犬も多くいます。その結果、飼い主が置きっぱなしにしていた薬を誤って飲み込んでしまい、薬の成分によって強い症状を引き起こす事例は多数報告されています。
嘔吐や下痢、元気や食欲がなくなる、痙攣などの神経症状が見られることもあります。最悪の場合、摂取量によっては死に至る危険性もあるので、少しでも「おかしい」「数が合わない」と異変を感じたら病院へ連れて行きましょう。
4.タバコ
飼い主が愛煙家の場合、または散歩中に吸い殻がポイ捨てされている場合、愛犬がタバコに興味を持たないよう気をつけてください。タバコには多くのニコチンが含まれており、犬にとっては非常に危険な物質です。
タバコを誤飲してしまった場合、早急に吐き出さなければ死に至る危険性が高いので、絶対に愛犬の手の届く場所に置かないよう気をつけてください。
5.駆除剤や不凍液など
地域によっては、草むらや凍った道路などに駆除剤や不凍液を撒くところもあるでしょう。散歩中にこうした散布された液体を舐めたり誤飲してしまったりすることで、体に異変を生じるケースも多く報告されています。
小型犬などは、スプーン1杯分を誤飲しただけでも死に至ると報告されているため、非常に危険な薬品です。犬が薬品の甘い匂いを嗅ぎ取り興味を持ってしまう恐れもあるので注意してください。
愛犬に絶対誤飲をさせないための対策を紹介
上記で紹介した超危険なモノの他にも、犬にとって有害となる危険物は多く存在します。これらのモノを愛犬に絶対誤飲させないためには、まず室内の環境を整えることが大切です。
使ったものは愛犬の手の届かないところに保管したり、床に髪の毛や紐状のもの、あるいは口にすっぽり入る大きさの部品などが転がっていないよう、毎日床の掃除を行ったりと、できる対策は毎日行いましょう。
また、散歩中には特に誤飲の危険性が高まります。クンクンと執拗に匂いを嗅いでいる様子を見せている時は、犬が何かを発見している可能性があります。
見つけたモノを誤飲しないように先に進むことを促したり、「それはダメ」と舐めたり口に入れたりしないようにハッキリ注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか。日頃から愛犬に拾い食いしないようトレーニングしておくことはとても重要です。その上で、愛犬が過ごす室内環境を整えたり、散歩中に誤って拾い食いしたり舐めたりしないよう細心の注意を払いましょう。
